解説記事 — フレーズフレーズミー
比較比較級の語順|more・as … as はどこに置く?
30秒でわかる
比較で動かすのは単語ではなく「比べたいもののかたまり」です。お金の量を比べるなら more money than …、好きの程度なら like dogs more than cats、地震の数なら as many earthquakes as Japan——more・as は比べたい語の直前に付けて、かたまりごと文に置きます。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 必要以上のお金を使ってはいけません。
比べているのはお金の「量」なので、more は money の直前に付けて more money というかたまりを作ります。You must not 〜・use を使った同型の誤答を合わせると370回を超える頻出パターンです。
例文: 彼は猫より犬が好きです。
こちらは逆向きの間違いです。比べているのは「好きの程度」なので、more は likes を強める側(more than cats)。more dogs にすると「より多くの犬」という数の話に変わってしまいます。
例文: 日本ほど地震が多い国はない。
数を比べる as … as は、間に「many+数えるもの」を挟んで as many earthquakes as とひとかたまりにします。名詞を外に置いたままにしない、が鉄則です。
「比較級・最上級」のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第17位。当サービスの人手添削12年分で5,935回指摘されました。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語では「必要以上にお金を使う」「猫より犬が好き」——比較の言葉(以上に・より)があとから助詞のように付きます。この感覚のまま英語を組むと、more や than を文の後ろへ送ってしまい、money more than … のような並びになります。
英語の比較は逆で、more・as が比べたい語の前にくっついて1つのかたまりを作り、そのかたまりが文の中の定位置に座ります。「何を比べているか(量?程度?数?)」を先に決めて、かたまりから組むのがコツです。
こう考える——書くときの判断手順
- 何を比べている?——量(お金)・程度(好き)・数(地震)を先に決める
- 比べたい語の直前に more/as を付けてかたまりを作る(more money/as many earthquakes as)
- 程度を比べるなら、more than は動詞を強める位置(like dogs more than cats)
- できた文を読み直し、「数の話」と「程度の話」が入れ替わっていないか確認(more dogs=犬の数、dogs more=好きの程度)
ここまでは同じ、ここからは別
数字つきの「〜以上」は比較のかたまりが決まり文句になります——「1時間以上」は for more than one hour(× for more one hour——62回添削)。また「姉」は my older sister(× my old sister——58回。old のままだと「年老いた姉」の意味に寄ります)。形の変化(-er/more)そのものは辞書で確かめるのが確実です。なお「〜すればするほど、ますます…」という決まり文句は、語順の論点が別にあるのでThe 比較級, the 比較級の記事で扱っています。
まとめ——書いたあとのチェック
- more・as を比べたい語の直前に付けてかたまりを作ったか
- 「量・数の話」と「程度の話」が入れ替わっていないか
- as … as の間に数えるもの(many+名詞)を挟んだか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「必要以上のお金を使ってはいけません。」を、実際に英語で書いてみてください。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「必要以上のお金を使ってはいけません。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「比較級や最上級の作り方」への照合が 5,935回・0.9%。集計 2026-08-13)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。