解説記事 — フレーズフレーズミー

動詞の形(時制)

三単現の s の付け忘れ|he prefer と書いてしまう理由と見分け方

30秒でわかる

現在の文で、主語が私(I)・あなた(you)・複数のどれでもないとき——つまり彼・彼女・それ・1つのもののとき——一般動詞には s を付けます(三単現の s)。「He prefer」は誤りで「He prefers」が正しい形。迷ったら「現在の話? 主語は1人・1つ? I でも you でもない?」の順で確かめます。

×He prefer dogs to cats.
He prefers dogs to cats.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 彼は猫より犬が好きです。

×He prefer dogs to cats.575回
He prefers dogs to cats.

主語 He は三人称・単数。現在の文なので prefers です。s ひとつの違いですが、この1文だけで575回添削されています。

例文: 水は100℃で沸騰する。

×Water boil at one hundred degrees Celsius.475回
Water boils at one hundred degrees Celsius.

water のような数えられない名詞は単数扱い。he や it と同じグループなので boils です。

例文: この靴は私の足に合わない。

×This pair of shoes don't fit my feet.259回
This pair of shoes doesn't fit my feet.

shoes(複数)につられて don't にしがちですが、主語のかたまりの中心は pair(1組)。単数なので doesn't です。

第5位

「一般動詞の活用」のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第5位。当サービスの人手添削12年分で18,483回指摘されました。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語の動詞は、主語が誰でも形が変わりません。「私が描く」「父が描く」「みんなが描く」——ぜんぶ「描く」のままです。だから日本語の感覚では、英語の s は「なくても意味が通じるおまけ」に見えます。

英語では逆に、動詞の形は主語とセットで決まります。s は飾りではなく「主語は三人称・単数ですよ」という照合印で、ネイティブはここが欠けるとすぐ気づきます。「自分は s を落としやすい」と知って、書いたあとに主語と動詞を突き合わせる習慣がいちばんの対策です。

主語現在形の動詞
I / you / 複数(we, they, dogs...)そのままI prefer ... / Dogs run ...
he / she / it / 1人・1つのものs を付けるHe prefers ... / My father draws ...
数えられない名詞(water, food...)s を付ける(単数扱い)Water boils ...
かたまりの主語は中心の語で判定This pair of shoes doesn't ...(中心は pair=1組)

こう考える——書くときの判断手順

  1. 現在の文か? 過去形なら s の出番はない(過去形は主語で形が変わらない)
  2. 主語は I / you / 複数か? → 動詞はそのまま
  3. それ以外(彼・彼女・それ・1人・1つのもの・数えられない名詞)→ s を付ける
  4. 主語がかたまりのときは中心の語で数える(this pair of shoes → pair=単数)

ここまでは同じ、ここからは別

同じ「動詞の形」でも、受け身(〜される)の文で過去分詞の -ed を落とすのは隣の間違いです。

例文: 私は母に怒られた。

×I was scold by my mother.180回
I was scolded by my mother.

be動詞+過去分詞が受け身の形。scold のままだと「叱る」という動作の原形が裸で残ってしまいます。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

「父は時々変な絵をかく。」を、実際に英語で書いてみてください。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「父は時々変な絵をかく。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「一般動詞の活用」への照合が 18,483回・2.8%。集計 2026-08-13)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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