解説記事 — フレーズフレーズミー
受動態・使役受動態の作り方|be の抜け・by の抜け・「終わった」を受け身にしない
30秒でわかる
受け身は「される側」を主語にした形で、be+過去分詞のセットで作ります(する側を言うなら by 〜)。「母に怒られた」は I was scolded by my mother——be を落とすと「私が怒った」側の文に、by を落とすと「母を怒った」ような並びに壊れます。逆に、英語で自動詞の出来事(The war ended)は「〜した」も「〜された」も受動態にしません。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 私たちは家に帰る途中、にわか雨にあいました。
「にわか雨にあった」は、雨が私たちを「つかまえる」——私たちはつかまえられた側です。be を落とすと「私たちが(何かを)つかまえた」側の文になってしまいます。
例文: 私は母に怒られた。
受け身にした後、「誰にされたか」を言うなら by が必要です。「母に」の「に」に音の対応がないため落ちやすい場所です。
例文: 第二次世界大戦は1945年に終わった。
逆パターンです。end は「終わる」という自動詞の使い方があるので、戦争が主語ならそのまま ended。「〜は終わった=何かに終わらされた」と考えて受動態にする必要はありません。
「受動態」のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第19位。当サービスの人手添削12年分で5,438回指摘されました。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語では「雨にあった」「1時間待たされた」のように、被害や受け身のニュアンスを動詞の選び方や「〜される」の活用で柔らかく混ぜ込みます。形の上で「する側の文」と「される側の文」がはっきり分かれていません。英語は逆に、主語が「する側」か「される側」かで文の形(能動態か be+過去分詞か)がまるごと切り替わります。
訳す前に「主語は、する側?される側?」を一度問う——それだけで be の落とし・付けすぎの大半は防げます。
こう考える——書くときの判断手順
- 主語はする側?される側?——される側なら be+過去分詞のセット(片方だけにしない)
- 「誰に・何に」されたかを言うなら by 〜(雨・事故など決まり文句は in・at のことも: be caught in a shower)
- be 動詞は主語と時制に合わせる(We were/I was)
- 「〜した・〜された」でも、英語で自動詞なら能動のまま(The war ended・My car skidded)
ここまでは同じ、ここからは別
「待たされた」のような使役まじりの受け身は、keep+人+waiting を受動態にした She was kept waiting for more than one hour. という形になります(× She kept waiting だと「彼女が待ち続けた」=自分の意思の文に変わります。同型の誤答113回)。ここまで来ると受動態と語順の合わせ技です。
まとめ——書いたあとのチェック
- される側が主語の文に be+過去分詞のセットを書いたか
- 「誰に」を by で言ったか(決まり文句の in・at にも注意)
- 自動詞の出来事(ended・skidded)を受動態にしていないか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「私は母に怒られた。」を、実際に英語で書いてみてください。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「私は母に怒られた。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「受動態の作り方と使い方」への照合が 5,438回・0.8%。集計 2026-08-13)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。