解説記事 — フレーズフレーズミー

前置詞・時の表し方

前置詞 for の使い方|「〜の間」「〜のために」が抜ける・on になる理由

30秒でわかる

for の中心イメージは「対象に向かう」矢印です。届け先・目的に向かえば「〜のために・〜用に」(plans for Christmas/for breakfast)、時間の幅に向かえば「〜の間」(for an hour)。日本語では「1時間待った」と期間の助詞を省けるため、期間の for の落とし忘れがこのタグで最多の誤りです。迷ったら「『〜の間』か『〜のため』と言い換えられるか?」が判断の質問です。

×She was kept waiting more than one hour.
She was kept waiting for more than one hour.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 彼女は1時間以上待たされました。

×She was kept waiting more than one hour.537回
She was kept waiting for more than one hour.

「1時間以上の間」という期間なので、時間の長さを表す前置詞 for が必要です。言い換え違い(an hour・over one hour など)を合わせると、このタグで断然1位の誤りです。

例文: クリスマスには何か予定がありますか。

×Do you have any plan on Christmas?182回
Do you have any plans for Christmas?

「クリスマスに」の「に」につられて on・in・at にしがちですが、「クリスマスに向けた予定」なので plan for 〜 のセットで表します。

例文: 遅くなってしまってすみません。

×I am sorry for late.58回
I am sorry for being late.

for は前置詞なので、後ろに置けるのは名詞(のかたまり)だけ。late は形容詞なので、being を挟んで動名詞のかたまりにします。

第26位

「前置詞 for」のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第26位。当サービスの人手添削12年分で4,448回指摘されました。期間の for の落とし忘れが群を抜いて多く、次いで「〜に」を on・in と直訳する誤りが続きます。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語は、期間を言うときに助詞をほとんど使いません——「1時間待った」「3時間弾いている」。「1時間の間」の「の間」は省くのが普通です。英語は逆で、時間の幅には for という前置詞の目印が必要です。日本語で目印が消えている場所なので、英訳でもそのまま抜け落ちる——これが for 落ちの正体です。

もう1つのクセは「に」の直訳です。「クリスマス予定ある?」「朝食何を食べた?」——この「に」は時点ではなく用途・向かう先を表しています。ところが「に=on・in・at(時の前置詞)」と1対1で覚えていると、plans on Christmas のような形を作ってしまいます。英語では「クリスマスに向けた予定」「朝食という用途に」と、矢印の向かう先として for で表す場面です。

① 届け先・目的に向かう =「〜のために・〜用に」 Christmas plans for Christmas / for breakfast / for a poster ② 時間の幅をカバーする =「〜の間」 for one hour waiting for more than one hour / for three hours
for は「対象に向かう矢印」。届け先・目的に向かえば「〜のために」、時間の幅に広がれば「〜の間」。どちらも矢印の先を言う前置詞なので、後ろは必ず名詞。

図の内容を表にするとこうなります。

使い方意味
for + 時間の長さ〜の間(期間)wait for an hour / for more than one hour
for + 行事・用途〜に向けて・〜用にplans for Christmas / a picture for a poster
for + 食事〜(の食事)にWhat did you eat for breakfast?
sorry for + 名詞・動名詞〜について(謝罪・感謝の対象)sorry for being late
mistake A for BA を B と間違える(熟語)mistook my friend for my sister

こう考える——書くときの判断手順

  1. 時間の長さ(an hour・three hours・a long time)を書いたら、「〜の間」と言い換えられるか確認——言い換えられるなら前に for を置く(waiting for more than one hour)。日本語で助詞が消えていても英語では省略できない
  2. 「〜に」を on・in・at と訳す前に、時点か、向かう先かを確認——「クリスマスに予定ある?」「朝食に」は用途・目的なので for(plans for Christmas / for breakfast)
  3. for の後ろは名詞(のかたまり)だけ——形容詞や文を続けたくなったら、動名詞にする(sorry for being late)か、文の形に切り替える(I am sorry I am late.)
  4. 「〜前」の ago と混同しない——ago は過去の一点(three hours ago)、for は幅(for three hours)。「3時間前から弾いている」は has been playing for three hours と幅で言うのが英語の形

ここまでは同じ、ここからは別

for でなくても正解になる場面があります。当サービスの採点でも次は両方正解です。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「彼女は1時間以上待たされました。」を、実際に英語で書いてみてください。期間の for を落とさず書けるかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「彼女は1時間以上待たされました。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「前置詞 for のイメージ(意味と使い方)」への照合が 4,448回・0.7%。集計 2026-08-13)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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