解説記事 — フレーズフレーズミー
単語の使い分け「嫌い」は英語で?|don't like・dislike・hate の強さの違い
30秒でわかる
ふつうの「嫌い」は don't like か dislike。hate は「憎む・嫌悪する」に近い強い語です。あえて度合いを並べると don't like < dislike < hate < detest < abhor=loathe < abominate。実際の答案では「嫌い」を like と書いてしまう(否定を忘れる)、be good at や be fond of を使う、といった誤りが出ています。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に指摘された誤答です。
例文: 私は虫が嫌いです。
like では「好き」という意味になってしまいます。嫌いなので、否定形で don't like とするか、dislike などを使います。
例文: 私は虫が嫌いです。
good at は「〜が上手」という意味で、否定文にすると「下手・うまくない」になります(I am not good at children. 私は子供の扱いが下手だ)。嫌い=好きではない、と解釈して don't like か、hate・dislike(嫌う)を使います。
例文: 私は虫が嫌いです。
be fond of は「〜が好き」ですが、その否定「好きではない」は「どちらでもない」も含み、積極的な「嫌い」とは違います。日常で「好き」に当たる最も一般的で短い like があるのに fond of を選ぶと、何か含みがあるのかと取られかねません。相手が虫なので hate を使っても失礼にはならず、hate や dislike で十分です。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語の「嫌い」は、軽い「苦手」から強い「憎い」まで一語でまかなえます。英語は嫌いの度合いで語が分かれるうえ、いちばん軽い言い方が「好き(like)の否定」なので、「嫌い」に当たる単語を探すより先に、まず don't like が使えるかを考えるのが近道です。また、「〜が苦手」という日本語から good at を連想しても、good at は「上手・下手」の話で、好き嫌いには使えません。
don't like——控えめな「嫌い」
「嫌い」なことでも嫌いとは言わず、控えめに「好きでない」と言うことがあります。これは英語も同じです。
(寒さが苦手)
dislike——like を否定した「嫌う」
「好き」の like に、否定を表す接頭語 dis- が付いたのが dislike です。好きを否定することで「嫌う」になります。
(なぜ彼はそれほどまでに彼女を嫌っているの?)
hate——「憎む」に近い強い語
hate には、単に「嫌う」だけでなく「憎む・嫌悪する」という、感情的に少し強い意味があります。名詞形は hatred(憎しみ)です。
(なぜ彼はそれほどまでに彼女を憎んでいるの?)
detest・loathe・abominate——さらに強い「忌み嫌う」
detest は hate よりも強く「嫌う・憎む」。loathe は detest とほぼ同じ意味。abominate は「ひどく忌み嫌う・憎悪する」を表す強い語です。
(彼と彼女は互いに強く憎みあっている)
(彼女は皿洗いが大嫌いだ)
(彼は動物虐待を憎悪している)
使い分け表
| 語 | 強さ | ニュアンス |
|---|---|---|
| don't like | 弱い | 控えめな「好きでない」 |
| dislike | ふつう | 好きの否定=「嫌う」 |
| hate | 強い | 憎む・嫌悪する |
| detest | より強い | hate より強く嫌う |
| abhor = loathe | さらに強い | detest とほぼ同じ |
| abominate | 最も強い | ひどく忌み嫌う・憎悪する |
まとめ——書いたあとのチェック
- 「嫌い」を like と書いていないか(否定の don't を忘れていないか)
- good at(上手・下手)や fond of を「嫌い」に使っていないか
- ふつうの嫌いは don't like か dislike。hate は憎むに近い強さ
データについて: 本文の誤答例は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分から取ったものです(本記事のタグ「dislike, hate, detest, abhor, loathe, abominate の違い(嫌う、嫌悪する)」へのタグ付き照合はごく少数のため、回数・割合は掲載していません。集計 2026-08-14)。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。