解説記事 — フレーズフレーズミー
単語の使い分けdraw と paint・write の違い|「絵をかく」を write と書いてはいけない理由
30秒でわかる
「かく」は、何をどうやってかくかで動詞が決まります。鉛筆やペンで線をかくなら draw、絵の具で塗ってかくなら paint、文字を書くなら write です。絵は文字ではないので、write a picture とは言えません。
まず、実際の間違いを見てください
次の2つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 父は時々変な絵をかく。
draw は「(鉛筆・ペンなどで)線でかく」、painting は「絵の具を使った絵画」です。この組み合わせでは道具が矛盾します。draw を使うなら draw a picture が自然です。
例文: 父は時々変な絵をかく。
write は「(字や本などを)書く」という意味です。「絵を描く」場合には draw(鉛筆やペンで)や paint(絵の具で)を使います。
draw・paint・write の混同は、よくある誤り全222タイプの中で第141位。当サービスの人手添削12年分で358回指摘されました。誤答は「draw + painting」の道具の矛盾に集中しています。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語では「絵をかく」も「字を書く」も同じ「かく」で言えます。ところが英語は、かく道具とかく対象で動詞を分けます。単語帳で write =「書く」と覚えていると、「絵をかく」でもそのまま write に手が伸びてしまいますが、write が書けるのは文字だけです。
draw は、drag と同じ語源で、もともと「引っ張る・引きずる」という意味の言葉です。そこから、鉛筆やペンで線を「引く」、線で絵を「描く」という意味に広がりました。
- She drew the blanket over her head.(彼女は頭まで毛布をかぶった)
- She asked him to draw her portrait.(彼女は(線画で)似顔絵を描いてくれるよう彼に頼んだ)
paint は、筆や刷毛で色を「塗る」ことや、絵の具で絵を「描く」ときに使います。
- I painted the door blue.(ドアを青く塗った)
- Turner is famous for painting landscapes.(ターナーは風景画で有名です)
write は、文字を書くときに使います。
- I write a letter every day.(私は毎日手紙を書きます)
名詞側も対になっています。線でかいた絵(素描・線画)は drawing、絵の具でかいた絵画は painting。どちらか決めずに広く「絵」と言うなら picture です。だから「(鉛筆で)変な絵をかく」は draw a strange picture が自然で、draw a painting は道具がかみ合いません。
使い分け表
| 動詞 | 道具・かき方 | 例 |
|---|---|---|
| draw | 鉛筆・ペンで線をかく | draw a picture / draw her portrait |
| paint | 絵の具・筆で塗ってかく | paint landscapes / paint the door blue |
| write | 文字を書く | write a letter |
まとめ——書いたあとのチェック
- 「絵をかく」に write を使っていないか(write は文字だけ)
- 線でかくなら draw、絵の具なら paint——迷ったら対象は picture にする
- draw a painting のように道具が矛盾する組み合わせになっていないか
データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「draw, paint, write の違い(描く、書く)」への照合が 358回・0.1%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。