解説記事 — フレーズフレーズミー

冠詞と名詞の形

a・the・複数形の付け忘れ|日本人の英作文で最も多い間違い

30秒でわかる

英語の数えられる名詞は、a・an・the・複数形・my などの目印を付けずに単数のまま(裸のまま)使うことができません。「I hate bug.」が誤りで「I hate bugs.」が正しいのはこのためです。迷ったら「数えられる? 相手はどれか分かる? 1つ? それとも全般の話?」の順で確かめます。

×I hate bug.
I hate bugs.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 私は虫が嫌いです。

×I hate bug.498回
I hate bugs.

「虫(というもの全般)が嫌い」は種類全体の話なので複数形。bug を裸の単数のまま置くことはできません。

例文: 私は自転車が買いたい。

×I want to buy bicycle.479回
I want to buy a bicycle.

どれか決まっていない1台なので a。日本語の「自転車を買いたい」には a にあたる言葉がないため、そのまま訳すと抜けます。

例文: マイク(Mike)はバスケットボールクラブに所属している。

×Mike belongs to basketball club.494回
Mike belongs to the basketball club.

学校にバスケ部は1つで、聞き手も「あの部のことだ」と特定できるので the。

第3位

「冠詞・複数形の付け忘れ」は、よくある誤り全222タイプの中で第3位。当サービスの人手添削12年分で64,262回指摘されました。上位2つは訳語の選択などの総合的な分類なので、単一の文法項目としては最多です。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語の「虫」は、1匹でも、2匹でも、虫というもの全般でも、同じ「虫」のままで通じます。日本語には冠詞がなく、単数か複数かを言い分ける義務もないからです。だから日本語の感覚のまま英語を組み立てると、名詞を裸のまま置いてしまいます。

英語は逆で、数えられる名詞には「どういう1つか・どういう集まりか」の目印が必須です。これは知識というより日本語からの発想のクセなので、「自分は名詞を裸で置きやすい」と知っておくことがいちばんの対策になります。

数えられる=輪郭がある a bug(1つ) bugs(複数) 数えられない=切れ目がない water ・ food 裸のままでよい
輪郭を描ける(1つ、2つと切り出せる)名詞には目印が必須。切れ目のないもの(水・食べ物全般など)は裸のままでよい。

こう考える——書くときの判断手順

  1. その名詞は数えられる?(1つ、2つと輪郭を描けるか。bug=描ける/water=描けない)。描けないなら裸のままでよい
  2. 数えられるなら、裸の単数のまま置くのは禁止。必ず次のどれかを付ける
  3. 聞き手が「どれのことか」特定できるなら the(belongs to the basketball club——その学校にバスケ部は1つ)
  4. 特定できないなら、1つの話なら a/an、種類全般の話なら複数形(I hate bugs.)

ここまでは同じ、ここからは別

逆向きの間違いもあります。数えられない名詞に a や複数形の s を付けてしまうパターンです。

例文: ケン(Ken)はすぐにアメリカの食べ物に慣れた。

×Ken got used to American foods soon.266回
Ken got used to American food soon.

「アメリカの食べ物(全般)」は切れ目のないかたまりなので数えません。food・information・advice などが代表です。

なお food にも「複数の料理・食品の種類」を指す foods という使い方はありますが、まずは「全般の話なら food」と覚えるのが安全です。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「私は虫が嫌いです。」を、実際に英語で書いてみてください。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「私は虫が嫌いです。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「名詞と限定詞の間違い」への照合が 64,262回・9.8%。集計 2026-08-13)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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