解説記事 — フレーズフレーズミー

前置詞・時の表し方

前置詞 about と around の使い方|「〜について」「およそ」は「まわり」のイメージで決まる

30秒でわかる

about と around の中心イメージは「まわり」です。話題のまわりをめぐって考える・話すのが「〜について」の about(think about, talk about)、数字のまわりのどこかが「およそ」(about ten / around ten)、ぐるっと回る動きが around(around the world)。「〜について考える」は think about 〜——about を抜いて think what to do とすると減点です。

×I should have thought what to do when it rains.
I should have thought about what to do when it rains.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 雨が降った場合の対応についてちゃんと考えておけばよかった。

×I should have thought what to do when it rained.62回
I should have thought about what to do when it rained.

「〜について考える」は think about 〜。think は「〜について」の対象を直接後ろに置けないので、about(または of)が必要です。

例文: この料理はいかがですか。

×How do you feel this dish?45回
How do you feel about this dish?

feel this dish だと「料理(の手ざわり)を感じる」ことになってしまいます。聞きたいのは「料理についてどう感じるか」なので、feel about 〜 の形にします。

例文: 彼はいつも人の悪口ばかり言っている。

×He always says bad things of others.37回
He always says bad things about others.

「人の悪口」の「の」につられて of にしがちですが、say bad things の後は必ず about。「人について悪いことを言う」と考えます。

第65位

「前置詞 about・around」のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第65位。当サービスの人手添削12年分で1,200回指摘されました。think・feel などの後で about を落とす誤りに集中しています。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語の「〜を考える」「〜について考える」は、どちらも「考える」の前に対象を置くだけで、動詞の形は変わりません。だから英語でも think の後ろに対象を直接置きたくなります。ところが英語では、対象を直接つかむ動詞(eat lunch, read a book)と、対象のまわりをめぐる動詞(think about, talk about, worry about)がはっきり区別されます。考えごとや話は、対象そのものをつかむのではなく、その話題のまわりをぐるぐるめぐる活動——だから「まわり」の about が要るのです。

もう1つのクセは「の」の直訳です。「人の悪口」の「の」を of と訳すと崩れます。ここも「人についての悪いこと」と読み替えるのがコツです(「の」と of のずれは前置詞 of の記事でも扱っています)。

about = 話題のまわり think about / talk about 10 about/around = およそ about ten / around ten around = ぐるっと回る around the world
中心にある対象のまわり、が共通の絵。話題のまわりをめぐれば「〜について」、数字のまわりなら「およそ」、まわりを一周すれば「ぐるっと回って」。

図の内容を表にするとこうなります。

用法使う語
〜について(話題のまわり)aboutthink about / talk about / worry about / crazy about
およそ(数字のまわり)about / aroundabout ten people / around nine o'clock
ぐるっと回って・あちこちにaroundtravel around the world / walk around the park

こう考える——書くときの判断手順

  1. 「〜について」+考える・話す・感じる・心配する系の動詞なら about を必ず入れる——think about / talk about / feel about / worry about
  2. 迷ったら日本語を「〜について…」と言い換えられるか試す——言い換えられるなら about(「人の悪口」→「人について悪いこと」→ bad things about others)
  3. 「およそ・〜くらい」は about か around を数字の前に——about ten / around nine o'clock(どちらでも可)
  4. 「〜のまわりを・あちこちを」の動きは around——travel around the world
  5. about を入れたら後ろに対象(名詞)を忘れずに——worry about だけで止めると減点です

ここまでは同じ、ここからは別

about だけが唯一の正解ではない場面と、about 以外が正しい場面があります。

なお、動詞そのものの使い分け(talk・tell・speak・say のどれを選ぶか)はtalk・tell・speak・say の記事で扱っています。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「雨が降った場合の対応についてちゃんと考えておけばよかった。」を、実際に英語で書いてみてください。think about の about がそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「雨が降った場合の対応についてちゃんと考えておけばよかった。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「前置詞 about と around のイメージ(意味と使い方)」への照合が 1,200回・0.2%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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