解説記事 — フレーズフレーズミー
単語の使い分けashamed と embarrassed の違い|「恥ずかしい」の英語は2種類ある
30秒でわかる
日本語の「恥ずかしい」は、英語では2語に分かれます。ashamed は「自分のした事を悪いと思う」道徳的な恥(うそをついた・約束を破った)、embarrassed は「人前できまりが悪い」場面の恥ずかしさ(名前を大声で呼ばれた・人前で転んだ)。迷ったら「自分は何か悪いことをしたか?」と自問してください。していないなら embarrassed です。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。
名前を呼ばれたのは彼女のせいではありません。自分の悪い行いを恥じているわけではないので、人前でのきまり悪さを表す embarrassed を使います。
例文: 彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。
同じ誤りです。ashamed は「自分の言動を恥ずかしく思う」ときの語で、この場面には合いません。
例文: 彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。
because で理由を言う形にしても、選ぶ形容詞は同じです。「人前で気まずい」なら embarrassed。文の組み立て方が変わっても、この判断は変わりません。
ashamed と embarrassed の取り違えは、よくある誤り全222タイプの中で第134位。当サービスの人手添削12年分で451回指摘されました。誤答のほぼ全員が embarrassed と書くべき場面で ashamed を選んでいます——逆方向の間違いはほとんどありません。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語の「恥ずかしい」は守備範囲がとても広く、良心がとがめる恥(うそをついて恥ずかしい)とその場のきまり悪さ(人前で転んで恥ずかしい)を1語でまかないます。単語帳ではたいてい ashamed に「恥じて」という訳が先に載っているため、「恥ずかしい=ashamed」と1対1で覚えてしまい、きまり悪さの場面にも ashamed を当ててしまうのです。
ところが英語のネイティブにとって、この2語は強さも意味もはっきり別物です。ashamed は「自分は悪いことをした」という道徳的な自責を含む重い語で、be ashamed of lying(うそを恥じる)のように使います。embarrassed は「人の目があって気まずい・顔が赤くなる」というその場かぎりの感情で、自分に非がなくても使えます。日常で出番が多いのは圧倒的に embarrassed の方です。
図の内容を表にするとこうなります。
| embarrassed | ashamed | |
|---|---|---|
| 恥ずかしさの中身 | 人前でのきまり悪さ・照れ | 自分の行いへの道徳的な恥・自責 |
| 自分に非があるか | なくてもよい | ある(悪いことをしたと思っている) |
| 典型場面 | 名前を大声で呼ばれる・人前で転ぶ・ほめられて照れる | うそをつく・カンニングする・約束を破る |
| よく組む形 | be embarrassed to do / when 〜 | be ashamed of 〜 / be ashamed of oneself |
こう考える——書くときの判断手順
- 「恥ずかしい」と書きたくなったら、まず「この人は何か悪いことをしたか?」と問う——していない(呼ばれた・見られた・転んだだけ)なら embarrassed、自分の行いを悪いと思っているなら ashamed
- 形は「be 動詞+形容詞」にする——ashamed・embarrassed はどちらも形容詞なので、be を落とすと文になりません(× She ashamed ... → ○ She was embarrassed ...)。動詞+形容詞の形の作り方は第2文型の記事で扱っています
- shame をそのまま動詞に使っていないか確かめる——shame は「恥・羞恥心」という名詞です。× She shamed のように動詞的に使うと減点で、この問題では embarrassed を使います
- embarrassed のつづりは r が2つ・s が2つ。長い単語なので送信前に一度見直します
ここまでは同じ、ここからは別
「彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった」では、恥ずかしさの理由の言い方は1つに決まりません。She was embarrassed to be called loudly.(不定詞)・because she was called loudly(理由の節)・when her name was called out loud(時の節)はどれも正解です(当サービスの採点でもすべて模範解答)。判断が分かれるのは形容詞の選択だけで、文の組み立ては自由度があります。逆に、ashamed が正解になる場面もちゃんとあります——I'm ashamed of telling a lie.(うそをついたことを恥じている)や You should be ashamed of yourself.(恥を知りなさい)は ashamed の独壇場で、ここに embarrassed を使うと「きまりが悪い」だけの軽い意味に変わってしまいます。「ashamed は使うな」ではなく、悪いことをしたときの語だと覚えるのが正確です。
まとめ——書いたあとのチェック
- 「悪いことをした」わけではない恥ずかしさに ashamed を使っていないか(きまり悪さは embarrassed)
- be 動詞を落とさず「be + embarrassed/ashamed」の形になっているか
- 名詞の shame を動詞のように使っていないか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。」を、実際に英語で書いてみてください。「恥ずかしい」の2語の選び分けがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「ashamed と embarrassed の違い(恥ずかしい)」への照合が 451回・0.1%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。