解説記事 — フレーズフレーズミー
文型・語順feel relax は間違い|look・sound・feel の後ろは形容詞(第2文型SVC)
30秒でわかる
「〜だ・〜に見える・〜に聞こえる・〜に感じる」を表す文(第2文型 SVC)では、be・look・sound・feel・remain などの動詞の後ろに形容詞を置きます。ここに入れられるのは形容詞だけ——動詞の原形(relax)・名詞(silence)・副詞(greatly)は置けません。逆に、形容詞だけでは文にならないので、形容詞の前の be動詞を落とさないこと。この2点でほとんどの減点を防げます。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: この曲を聴くと決まって、気持ちが安らぎ眠くなってしまいます。
feel の後ろに置けるのは形容詞です。relax は「リラックスさせる」という動詞なので、人が「くつろいでいる」状態は形容詞 relaxed。sleepy(形容詞)とはそのまま並べられるのに relax だけ形が違う——ここが罠です。
例文: 私は母に怒られた。
mad は「怒っている」という形容詞で、動詞ではありません。形容詞だけでは文が成立しないので、前に be動詞を置いて My mother was mad 〜 とします。
例文: 私の兄は父と同じくらいの背の高さです。
as 〜 as に気を取られて動詞を入れ忘れた形です。as tall as の中身は形容詞 tall なので、文にするには be動詞 is が必要です。「AはBだ」の「だ」=be動詞、と機械的に確認しましょう。
第2文型(動詞+形容詞)のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第72位。当サービスの人手添削12年分で1,140回指摘されました。「形容詞の場所に別の品詞を置く」と「be動詞を落とす」の2パターンに集中しています。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語では「安らぐ」「怒っている」「背が高い」のように、状態を述語(動詞や形容詞の活用形)ひとつで言い切れます。「母は怒っていた」に be動詞にあたる語は見えません。英語では状態の文は「主語+動詞+形容詞(S+V+C)」の3点セットで、動詞の枠と形容詞の枠が別々に必要です。日本語の一語を英語の一語に対応させると、be動詞の枠が丸ごと抜け落ちます(My mother mad at me.)。
もうひとつのクセは品詞の見えにくさです。日本語の「リラックスする」「沈黙」からは、relax が動詞で relaxed が形容詞、silence が名詞で silent が形容詞、という形の違いが見えません。カタカナ語ほど「そのまま置けば通じる」感覚が働くので、feel relax 型の誤りが起きます。
図の内容を表にするとこうなります。
| 誤りの型 | × | ○ |
|---|---|---|
| 動詞の原形を置く | feel relax | feel relaxed |
| 名詞を置く | remain silence / is benefit | remain silent / is beneficial |
| 副詞を置く | sounds greatly | sounds great |
| like・of を挟む | look like delicious | look delicious |
| be動詞を落とす | My mother mad at me. | My mother was mad at me. |
こう考える——書くときの判断手順
- 「〜だ・〜のままだ・〜に見える/聞こえる/感じる」の文だと気づいたら、動詞+形容詞の2枠を用意する——be/look/sound/feel/seem/remain + 形容詞
- 形容詞の枠に置いた語が本当に形容詞か確かめる——relax(動詞)→ relaxed、silence(名詞)→ silent、benefit(名詞)→ beneficial。「I am sickness. ではなく I am sick.」と同じ理屈です
- 形容詞を書いたらその前に動詞があるか見る——「だ」「です」に見える動詞がなければ be動詞を入れる(as 〜 as の文で特に抜けやすい)
- look・sound・feel と形容詞の間に like や of を挟まない——like の後ろに置けるのは名詞(look like a doll)。look like delicious・appear of tasty は誤りです
ここまでは同じ、ここからは別
relaxed のような -ed 形は「受け身」ではなく、分詞から生まれた形容詞です。受動態と紛らわしいときの考え方は受動態の記事を参照してください。また「高そうに見える」は Her earrings look expensive. だけでなく look to be expensive / seem (to be) expensive も正解です——look+形容詞が唯一の形ではありません。「怒っていた」を got angry と書くのは、それ自体が誤りなのではなく場面の問題です。got angry は「(その場で)怒り出した」という変化を表すので、「会ったときすでに怒っていた」という状態の場面では was angry を使います。なお、動詞の後ろに名詞(目的語)を置く第3文型とのちがいはSVO(動詞+名詞)の記事で扱っています。
まとめ——書いたあとのチェック
- look・sound・feel・remain の後ろは形容詞になっているか(like・of を挟んでいないか)
- その語は本当に形容詞か(relax→relaxed・silence→silent・benefit→beneficial)
- 形容詞の前の be動詞を落としていないか(as 〜 as の文は特に注意)
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「この曲を聴くと決まって、気持ちが安らぎ眠くなってしまいます。」を、実際に英語で書いてみてください。feel の後ろに置く形がそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「この曲を聴くと決まって、気持ちが安らぎ…」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「第2文型SVC(動詞+形容詞)タイプ」への照合が 1,140回・0.2%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。