解説記事 — フレーズフレーズミー
文型・語順第5文型SVOC(動詞+名詞+形容詞)の使い方|make this project be successful の be はなぜ余計か
30秒でわかる
make・keep などの動詞は、動詞+目的語(O)+補語(C)の形で「OをCの状態にする・保つ」を表します。このとき O と C の間に be や to を入れてはいけません——C の位置には形容詞や分詞をそのまま置きます。「待たされた」も keep A waiting(Aを待たせる)の受動態で be kept waiting です。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 彼女は1時間以上待たされました。
kept の後ろは to 不定詞ではなく、現在分詞(waiting)を使います。keep A waiting で「Aを待たせる」——その受動態が be kept waiting です。
例文: 彼女は1時間以上待たされました。
wait を受動態にしても「待たされる」にはなりません。「〜の状態にしておく」という keep を使い、keep A waiting(Aを待たせる)を受動態にして be kept waiting とします。
例文: このプロジェクトは絶対に成功させなければならない。
make this project successful で「成功させる」になります。be は不要です。make you happy・make me sad と同じ形です。
第5文型SVOC(動詞+名詞+形容詞)のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第97位。当サービスの人手添削12年分で782回指摘されました。O と C の間に余計な be や to を挟んでしまう誤りに集中しています。
動詞+目的語+補語(SVOC)とは
He made me sad.(彼は私を悲しませた)のように、動詞(V)の後ろに目的語の名詞(O)と、その状態を表す形容詞(C=補語)を並べる形があります。ポイントは、O と C が「OがCだ」という主語・述語の関係になっていることです。He made me sad. なら「me が sad である」状態を made した、という組み立てです。
このタイプの動詞は大きく2つに分けられます。
「OがCであるようにVする」タイプ。 make O C(OをCにする)、keep O C(OをCのまま保つ)、leave O C(OをCのままにしておく)、get O C(OをCの状態にする)、consider O (to be) C(OをCだと考える)、think O (to be) C(OをCだと思う)、let O C(OをCの状態にしておく)、turn O C(OをCにかえる)などです。
「OをVした結果Cになる」タイプ。 Please wash this car clean.(この車をきれいに洗ってください)は、「this car を wash した結果 clean になる」という組み立てです。paint O C(Oを塗ってCにする)、cut O C(Oを切ってCにする)、boil O C(OをゆでてCにする)、dye O C(Oを染めてCにする)、burn O C・wipe O C なども同じ形をとれます。
どちらのタイプでも、C の位置に置くのは形容詞(または waiting のような分詞)そのものです。日本語の「〜であるように」「〜になるように」につられて be や to be を挟むと、上の誤答例と同じ誤りになります。なお、C の位置に動詞の原形が来る make O do(Oに〜させる)は使役動詞の記事、動詞+形容詞だけの第2文型は SVC(動詞+形容詞)の記事で扱っています。
使い分け表
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| make O +形容詞 | OをCの状態にする | make this project successful |
| keep O + ...ing | OをCの状態のまま保つ | keep her waiting(彼女を待たせる) |
| be kept + ...ing | (上の受動態)〜させられる | She was kept waiting.(待たされた) |
| wash など+ O +形容詞 | OをVした結果Cになる | wash this car clean |
まとめ——書いたあとのチェック
- make・keep などの後ろで、O と C の間に余計な be・to を挟んでいないか
- 「待たされた」は be kept waiting——wait の受動態では表せない
- O と C は「OがCだ」の関係になっているか
データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「第5文型SVOC(動詞+名詞+形容詞)タイプ」への照合が 782回・0.1%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。