解説記事 — フレーズフレーズミー

文型・語順

ask me の後に to はいらない|「人に尋ねる」ask 人+疑問詞節の語順

30秒でわかる

「人に〜を尋ねる」は ask+人+疑問詞節の並びです。give 人 物 と同じ「動詞+人+内容」の型で、「物」の席に「what 〜」「how to 〜」などのかたまりが入ります。人の前に to を置かない(× ask to me)、疑問のかたまりの前に that を置かない(× ask me that what 〜)——この2点だけ守れば形は完成します。迷ったら「動詞のすぐ後ろに、前置詞なしで人を置いたか?」と自問してください。

×He asked to me what I gave her.
He asked me what I gave her.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 私は友人から、この料理の作り方を店長に聞いてくるように頼まれた。

×I was asked by a friend of mine to inquire the manager of how to cook the dish.40回
I was asked by a friend of mine to ask the manager how to cook the dish.

「尋ねる」の基本語は ask で、ask+人+内容の語順です。inquire を使うなら inquire of 人 という別の語順が必要で、混ぜると減点になります。まずは ask the manager how to 〜 の型で書くのが安全です。

例文: 私が彼女にどんなプレゼントをあげたのか、彼は私に尋ねた。

×He asked to me what I gave her.32回
He asked me what I gave her.

ask は動詞のすぐ後ろに「人」を直接置きます。「私に」の「に」を to で訳したくなりますが、ask 人 の間に前置詞は入りません。

例文: 私が彼女にどんなプレゼントをあげたのか、彼は私に尋ねた。

×He asked me that I gave her what present.22回
He asked me what present I gave her.

尋ねた内容が疑問文のときは that 節を使わず、疑問詞のかたまり(間接疑問文)をそのまま「物」の席に置きます。疑問詞 what present をかたまりの先頭に出し、その後ろは I gave her という普通の語順(主語+動詞)にします。

第78位

「動詞+人+that節/疑問詞節」の型のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第78位。当サービスの人手添削12年分で1,026回指摘されました。件数は多くありませんが、ask・tell が出るたびに繰り返し起きる型のミスです。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語では「彼は私に/どんなプレゼントをあげたのか/尋ねた」と、「に」「を」という助詞が役割を教えてくれます。この「に」を英語にも置きたくなって to me と書いてしまう——これが1つ目のクセです。英語の ask・tell は、前置詞の代わりに位置で役割を示します。動詞のすぐ後ろが「人」、その次が「内容」。give 人 物(第4文型の記事で扱った型)とまったく同じ骨組みで、「物」の席に節(文のかたまり)が入っただけです。

2つ目のクセは「〜ということ」=that という思い込みです。「どんなプレゼントをあげたのか(ということ)を尋ねた」と日本語で補えてしまうため、that を入れたくなります。しかし英語では、尋ねる中身が疑問文なら that は使えず、疑問詞を先頭に出したかたまり(間接疑問文)を置きます。that 節が入るのは tell 人 that 〜「人に〜だと言う」のように、中身が疑問文でない場合です。

× 前置詞や that を挟む asked to me that 「に」を to に、「〜ということ」を that に訳してしまう ○ 席は2つ: 人 → 疑問詞のかたまり asked me what present I gave her 人(直接) 疑問詞+主語+動詞 give 人 物 と同じ2席。「物」の席に節が入っただけ
ask の後ろの席は「人」→「内容」の2つ。人の前に to は入らず、疑問文の内容に that は使わない。

図の内容を表にするとこうなります。

言いたいこと正しい形やりがちな誤り
人に〜かを尋ねるask 人 疑問詞+主語+動詞ask to 人 / ask 人 that 〜
人に〜の仕方を尋ねるask 人 how to 〜ask how to 〜 from/to 人
人に〜だと言うtell 人 that 〜tell to 人 / say 人 that 〜

tell と say の使い分け(「人に」を直接置けるのは tell だけ)は、talk・tell・speak・say の記事で詳しく扱っています。

こう考える——書くときの判断手順

  1. 「人に+内容を+尋ねる/言う」の文だと気づいたら、動詞のすぐ後ろに前置詞なしで人を置く——asked me。「に」があっても to は書かない
  2. 内容が疑問文かを確かめる——「どんな〜か」「〜の仕方」なら疑問詞(what/how to など)をかたまりの先頭に出す。that は使わない
  3. 疑問詞の後ろは普通の語順(主語+動詞)に戻す——what present I gave her。疑問文だからといって did I give とひっくり返さない
  4. 「誰に尋ねたか」を省いていないか見直す——He asked what 〜 だけでは「私に」が伝わりません。和文に「私に」とあれば me を必ず置く

ここまでは同じ、ここからは別

「人に物を尋ねる」は ask 人 物 が基本ですが、ask 物 of 人 という文語的な言い方も存在します(当サービスの採点でも誤りにはしません)。また「尋ねる」に inquire を使うこと自体は誤りではなく、その場合は inquire of 人 という語順にします——ask と同じ感覚で inquire the manager と続けると減点です。つまり「to が要らない」のは ask・tell の性質であって、「尋ねる系の動詞はすべて人を直接置く」わけではない——動詞ごとに席の形が決まっている、というのがこの単元の本当のルールです。動詞の後ろに入る形の考え方は動詞のあとは to do か doing かの記事も参考になります。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「私が彼女にどんなプレゼントをあげたのか、彼は私に尋ねた。」を、実際に英語で書いてみてください。ask 人+疑問詞節の語順がそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「私が彼女にどんなプレゼントをあげたのか…」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・順位は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「第4文型SVOO(動詞+名詞+that節/wh節)タイプ」への照合が 1,026回・0.2%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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