解説記事 — フレーズフレーズミー
単語の使い分けbecause と so の使い分け|「〜なので」を英語でつなぐ接続詞(since・as との違い)
30秒でわかる
「〜なので」で2つの文(主語+動詞)をつなぐ接続詞は、because(理由の側に付ける)と so(結果の側に付ける)の2つを軸に覚えれば足ります。since や as にも理由の意味はありますが、別の意味(〜以来・〜のように)と紛らわしく、当サービスの採点でも減点対象になる文脈があります。カンマだけで2文をつなぐのは常に誤りです。迷ったら「これは理由か、結果か」と自問してください。
この記事は接続詞(後ろに主語+動詞を続ける言葉)の話です。「〜のせいで」「〜のおかげで」のように後ろに名詞を置く前置詞(because of・thanks to・due to)は、姉妹記事のbecause of と thanks to の違いで扱っています。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 何と言ってよいかわからなかったので、私は黙ったままでいた。
日本語は「〜ので、」と読点だけで文をつなげますが、英語でカンマだけで2つの文をつなぐのは誤り(コンマスプライス)です。前半が理由・後半が結果なので、結果の頭に so を置きます。
例文: 彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。
「〜されて恥ずかしかった」の「〜されて」は理由です。理由をつなぐのは that ではなく because(または「呼ばれた時」と考えて when)。
例文: 彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。
since の理由用法は「(ご存じのとおり)〜なので」と、聞き手も知っている情報を前置きするときのもの。初めて伝える理由には because を使います。since には「〜以来」の意味もあり、誤解のもとにもなります。
「〜なので」のつなぎ方のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第106位。当サービスの人手添削12年分で698回指摘されました。接続詞を置き忘れる型と、that・since など別の語でつないでしまう型に分かれます。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語は「わからなかったので、黙っていた」「呼ばれて、恥ずかしかった」と、理由も結果も助詞と読点だけでなめらかにつながります。接続詞にあたる独立した単語を置かなくても文が成立するのです。英語はここが正反対で、主語+動詞のかたまり2つをつなぐには、必ず接続詞という「継ぎ手」の単語が1つ要ります。日本語の感覚のまま訳すと、この継ぎ手を置き忘れてカンマだけで並べてしまう——これが最多の誤りです。
もう1つのクセは「〜なので」に見える日本語の幅広さです。日本語の「ので・から・て」は1系統ですが、英語は理由の側に付けるか(because)、結果の側に付けるか(so)で語が変わり、さらに「聞き手が知っている理由か」(since)でも変わります。この区別が日本語にないため、意味の近い that や since に手が伸びてしまいます。
図の内容を表にするとこうなります。
| 語 | 付ける側 | 使いどころ |
|---|---|---|
| because 〜 | 理由の頭 | 「〜なので」の基本。初めて伝える理由に何にでも使える |
| , so 〜 | 結果の頭 | 「だから・それで」。前半を受けて結果を続ける |
| since 〜 | 理由の頭 | 聞き手も知っている理由の前置き。「〜以来」と紛らわしい |
| as 〜 | 理由の頭 | 硬い書き言葉。意味が多く曖昧になりやすい |
| for 〜 | 理由の後付け | 文語的な補足。英作文でまず使う場面はない |
こう考える——書くときの判断手順
- 書いた英文に主語+動詞のかたまりが2つあるか数える——2つあるのに接続詞がなければ、その時点で誤り。カンマは接続詞の代わりにならない(カンマの規則全般はカンマの記事へ)
- つなぎたい関係は理由か、結果か——理由の頭に付けるなら because、結果の頭に付けるなら so。「呼ばれて恥ずかしかった」のような「〜て」も、中身が理由なら because(that ではつなげない)
- since・as に手が伸びたら止まる——since は「〜以来」、as は「〜のように」と読まれる危険があり、初めて伝える理由には because が確実
- because の後ろに名詞だけを置いていないか確認する——because the heat のような形は誤りで、名詞を続けるなら前置詞 because of に切り替える(詳しくはbecause of の記事)
ここまでは同じ、ここからは別
because と so は理由の文・結果の文どちらを先に出すかの違いで、I didn't know what to say, so I kept silent. も I kept silent because I didn't know what to say. も正解です(当サービスの採点でも両方可。理由を文頭に出す Because I didn't know what to say, ... も正解です)。since・as も英語として誤りではなく、書き言葉では As she had a cold, she stayed in bed all day. を模範解答にしている問題もあります。減点されるのは、誤解の余地が生まれる文脈で使ったときです。
注意したいのは so のもう1つの顔です。「とても〜なので…」と程度と結果を言うときは so ... that の形で、Their parents are so poor that they can't send them to school. のように that が要ります。that を落とす・文頭に So that を置くのはどちらも減点です。また単なる「とても」に so を使う(She is so smart.)と感情的な響きが出るため、ニュートラルな very が安全です。
まとめ——書いたあとのチェック
- 主語+動詞のかたまり2つの間に、接続詞が1つ置いてあるか(カンマだけになっていないか)
- 理由は because・結果は so になっているか(that・since でつないでいないか)
- 「とても〜なので…」は so ... that の形になっているか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。」を、実際に英語で書いてみてください。「〜されて」を何でつなぐかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「彼女は名前を大声で呼ばれて恥ずかしかった。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「because, since, so, as, for の違い(~なので)」への照合が 698回・0.1%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。