解説記事 — フレーズフレーズミー

文型・語順

英語のカンマの使い方とルール|「、」の感覚で打つと減点される理由

30秒でわかる

英語のカンマは、日本語の「、」のような息継ぎの記号ではなく、位置がルールで決まっている文法記号です。軸は2つ——①従属節(when・if・because などのかたまり)が主節の前に来たらカンマ、後ろなら不要。②2つの文をつなぐときはカンマだけではつなげず、but・so などの接続詞とセットで使う。迷ったら「ここは文法的な切れ目か?」と自分に聞くのが判断の質問です。

×I am not Mike, I am Tom.
I am not Mike. I am Tom.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 私はこの表現をよく耳にします。しかし、それが日本以外のところで使われたのを耳にしたことはありません。

×I often hear this phrase but I have never heard it except in Japan.102回
I often hear this phrase, but I have never heard it except in Japan.

but で2つの文をつなぐときは、よほど短い文でなければ接続詞の前にカンマを入れます。文と文の境目を目で示すのがカンマの仕事です。

例文: 何と言ってよいかわからなかったので、私は黙ったままでいた。

×I didn't know what to say so I kept silent.101回
I didn't know what to say, so I kept silent.

so も同じ。「主語+動詞」を2セットつなぐ接続詞の前にはカンマを置くのが標準です。

例文: 私は先月試しにバンジージャンプ(bungee jumping)をやってみた。

×Last month I tried bungee jumping.76回
Last month, I tried bungee jumping.

Last month のような時の表現を文頭に置いたら、直後にカンマ。「ここまでが前置きで、ここから文の本体」という区切りの合図です(文末に置くならカンマは不要)。

第25位

カンマの打ち方のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第25位。当サービスの人手添削12年分で4,461回指摘されました。「接続詞の前のカンマ落ち」と「文頭の副詞句の後のカンマ落ち」の2パターンに集中しています。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語の読点「、」は、打つ場所がほぼ自由です。「昨日、私は、映画を見た」も「昨日私は映画を見た」も、どちらも間違いではありません。読みやすさや息継ぎの感覚で打つ記号だからです。

英語のカンマは正反対で、打つ場所・打たない場所が文法で決まっています。「、」の感覚をそのまま持ち込むと、2方向の間違いが同時に起きます——①必要な場所(接続詞の前・文頭の副詞句の後)で落とす。②不要な場所(文末の従属節の前など)に打つ。さらに日本語では「〜です、〜です」と文を読点で連ねても平気なため、英語でもカンマだけで2つの文をつないでしまう(これはカンマ落ちより重い誤りです)。

従属節が前 → カンマあり When I was 14 , I did karate 従属節が後ろ → カンマなし I did karate when I was 14 同じ内容でも、従属節の位置が変わるとカンマの有無が変わる
従属節(when・if・because などのかたまり)が主節の前ならカンマを打ち、後ろなら打たない。位置で機械的に決まる。

図の内容を表にするとこうなります。

場面カンマ
従属節が主節の前従属節の直後に打つWhen I was 14, I did karate.
従属節が主節の後ろ打たないI did karate when I was 14.
接続詞(but・so)で2文をつなぐ接続詞の前に打つ..., but I have never heard it.
文頭の副詞句・副詞直後に打つLast month, ... / Unfortunately, ...
3つ以上の列挙A, B and Ceat healthy food, go to bed early and get up early
2つの文をカンマだけでつなぐ不可(接続詞かピリオドが必要)× I am not Mike, I am Tom.

こう考える——書くときの判断手順

  1. カンマの左右に「主語+動詞」が2セットあるか確認する——あるならカンマだけではつなげない。and・but・so などの接続詞を足すか、ピリオドで2文に分ける(× I am not Mike, I am Tom.)
  2. when・if・because などの従属節はどこにあるか——主節の前ならかたまりの直後にカンマ、主節の後ろならカンマなし
  3. 文頭に前置き(Last month・Unfortunately・According to 〜 などの時・様態の表現)を置いたら、直後にカンマで本体と区切る
  4. 3つ以上並べるときは A, B and C——途中はカンマ、最後の2つだけ and でつなぐ

ここまでは同じ、ここからは別

カンマのルールには「必ず」ではなく「通常」の部分があり、当サービスの採点でも次は別解として正解にしています。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「私は14歳のときに初めて空手をやりました。」を、実際に英語で書いてみてください。when 節を前に置くか後ろに置くかで、カンマの有無がそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「私は14歳のときに初めて空手をやりました。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「カンマ(コンマ)の使い方とルール」への照合が 4,461回・0.7%。集計 2026-08-13)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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