解説記事 — フレーズフレーズミー

文型・語順

It is 形容詞 to do の使い方|It is fun playing がダメな理由と for と of の使い分け

30秒でわかる

「〜するのは…だ」は、先頭に It is 形容詞 を置き、本当の主語(〜すること)を to 不定詞で後ろに回します——It is fun to play baseball. この it の中身を説明する席に動名詞(-ing)は入れません。「誰にとって」を言うときは to の前に for 人(It is difficult for me to 〜)、形容詞が人柄をほめたり責めたりする語(kind・careless など)のときだけ of 人です。迷ったら「it の中身を to で説明しているか?」と自問してください。

×It is fun playing baseball.
It is fun to play baseball.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 本を読むことはためになる。

×It is useful reading books.78回
It is useful for us to read books.

形式主語 it の中身をあとから説明できるのは to 不定詞で、動名詞(-ing)はその役割を果たせません。動名詞を使いたいなら、it を置かずにそのまま主語にします——Reading books is useful.

例文: 英語を聞くのは私にとってとても難しい。

×It is very difficult for me listening to English.35回
It is very difficult for me to listen to English.

for me までは正しく置けています。その後ろも to 不定詞です。It is 形容詞 for 人 のあとの席は「to+動詞の原形」と決まっていて、-ing 形は入りません。

例文: アメリカで財布をなくして大変でした。

×It was tough to lose my wallet in the U.S.11回
It was tough for me to lose my wallet in the U.S.

形は合っていますが、「誰がなくして大変だったのか」が抜けています。to lose の動作を行う人(意味上の主語)を for me で示します。和文が「私は」を省いていても、英語では for me が必要です。

第79位

形式主語 It is 〜 to do の型のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第79位。当サービスの人手添削12年分で1,022回指摘されました。誤答の中心は「to 不定詞の席に動名詞を入れる」パターンです。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語では「本を読むことはためになる」と、「〜すること」という名詞のかたまりをそのまま文頭に置けます。英語で「〜すること」と聞くと動名詞(reading books)が浮かぶので、It is useful のあとに reading を続けたくなる——これが誤答の中心パターンです。しかし英語の形式主語構文は、it が「あとで説明します」という予告で、その説明の席に入れるのは to 不定詞(と that 節)だけ、という決まりごとです。動名詞は「すでに起きていること・一般的な行為」を名詞化する形なので、予告を受ける席には合いません。

もう1つのクセは、日本語が「(私にとって)大変でした」の「私にとって」を平気で省くことです。英語では、to 不定詞の動作を誰がするのかが文脈から明らかでないかぎり、for 人 で明示しないと減点になります。

× 説明の席に動名詞を入れる It is fun playing baseball it の予告を -ing は受けられない ○ 予告 it → (for 人) → to 不定詞 It is difficult for me to listen ... 誰にとってか(省略可) to+動詞の原形 kind・careless など人柄の形容詞のときだけ of 人
it は「あとで説明します」の予告。説明の席は to 不定詞で、for 人はその手前に入る。

図の内容を表にするとこうなります。

言いたいこと正しい形やりがちな誤り
〜するのは…だIt is 形容詞 to doIt is 形容詞 doing
人にとって…だIt is 形容詞 for 人 to dofor 人の抜け/to do 〜 for 人と後置
〜するとは(人柄が)…だIt is kind/careless of 人 to doof の代わりに for

こう考える——書くときの判断手順

  1. 「〜するのは…だ」の文だと気づいたら、It is 形容詞+to 不定詞の型を組む——説明の席は「to+動詞の原形」。-ing を書きそうになったら止まる
  2. どうしても動名詞で言いたいなら、it を消してそのまま主語にする——Playing baseball is fun.(この形も正解です)
  3. 「誰にとって・誰がするのか」を確かめる——和文が省いていても、英語では for 人 を to の直前に置く。文末に回さない(× It is hard to listen to English for me.)
  4. 形容詞が人をほめる・責める語(kind・nice・careless・foolish など)なら、for でなく of 人——「〜するとは、あなたは不注意だ」It was careless of you to 〜

ここまでは同じ、ここからは別

to 不定詞の代わりに that 節が使える形容詞もありますが、単語ごとに決まっています。It is certain that 〜「〜は確かだ」や It is a pity that 〜「〜は残念だ」は正しい形です(当サービスの採点でも模範解答です)。一方 difficult は that 節を続けられません——× It is difficult that 〜 は減点で、It is difficult (for 人) to do だけが使えます。また sure は it を主語にできず、人を主語にして I am sure that 〜 とします(it で言うなら It is certain that 〜)。「形式主語なら何でも that 節でつなげる」わけではない——形容詞ごとに使える席が違う、というのがこの単元の本当のルールです。動詞の後ろの to do/doing の使い分けは動詞のあとは to do か doing かの記事、「〜するために」の to 不定詞は副詞的用法の記事で扱っています。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た型の「野球をするのは楽しい。」を、実際に英語で書いてみてください。It is 形容詞の後ろに動名詞を置かないか(to do で書けるか)がそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「野球をするのは楽しい。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・順位は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「it is 形容詞 for/of 人 to不定詞 / it is 形容詞 that節」への照合が 1,022回・0.2%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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