解説記事 — フレーズフレーズミー
文型・語順関係副詞 where の使い方|which との違いは「前置詞がいるか」で見分ける
30秒でわかる
「彼の働くレストラン」のような「場所+説明」は、where を使うなら前置詞なし、which/that を使うなら前置詞が必要——この対応が崩れると減点です。見分け方は、説明の部分を独立した1文に戻してみること。場所が there(そこで)という副詞になるなら where、at などの前置詞+名詞で言うなら which+前置詞です。where は「前置詞+which」を1語に畳んだ言葉なので、前置詞を二重には持てません。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 高校を卒業するとすぐに、彼はおじが農場を経営しているブラジルへ渡った。
where の前にカンマが必要です。カンマなしは「条件で絞り込む」書き方で、「(いくつもあるブラジルのうち)おじが農場をやっている方のブラジル」という意味になってしまいます。ブラジルは1つしかないので、ここは補足説明——カンマ+where です。
例文: 彼の働くレストランは、観光客にとても人気がある。
「レストランで働く」は work at a restaurant。関係代名詞を省略した he works だけの形では、この at が行方不明になります。where を置く(where が at の意味を含む)か、which/that を使って at を残す(The restaurant he works at)かのどちらかです。
例文: 札幌(Sapporo)は私が修学旅行で行った場所です。
逆に、where を使ったのに to を残すのも減点です。2文に戻すと I went there(そこに行った)——there は副詞なので前置詞は付きません。where はこの there の役目まで果たすので、to は不要です。
関係副詞 where のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第46位。当サービスの人手添削12年分で1,891回指摘されました。「前置詞の落とし・残し」と「カンマの有無」の2系統に集中しています。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語では「彼の働くレストラン」「私が行った場所」と、説明の文をそのまま名詞の前に置くだけでつながります。このとき「レストランで」「そこに」にあたる助詞は、連体修飾(名詞にかかる形)になった瞬間に消えてしまうのです。だから英語に直すときも、he works をそのまま restaurant の後ろに置いて済ませたくなる——at の落とし忘れはこの直訳のクセが原因です。時の名詞(「人が月に住む日」など)でも同じことが起きます——そちらは関係副詞 when で、理由の名詞(the reason)は関係副詞 why で扱っています。
もう1つのカンマ問題も日本語のクセです。日本語は「おじが農場をやっているブラジル」(補足説明)と「おじが農場をやっている方のブラジル」(絞り込み)を、ほとんど同じ形でふわっと言い分けます。英語はここをカンマの有無で厳密に区別するため、「どちらのつもりか」を考えずに書くとカンマが落ちます。
図の内容を表にするとこうなります。
| 書き方 | 前置詞 | 例 |
|---|---|---|
| where を使う | 書かない(where に込み) | The restaurant where he works |
| which/that を使う | 必要(works at) | The restaurant which he works at |
| 関係代名詞を省略 | 必要(省略できるのは which だけ) | The restaurant he works at |
こう考える——書くときの判断手順
- 説明の部分を独立した1文に戻す——「彼の働くレストラン」→ He works at a restaurant./「私が行った場所」→ I went there.
- 戻した文で場所が there(副詞)で言えるなら where、前置詞+名詞(at it)で言うなら which/that+前置詞。どちらのルートも正解になる文が多い(採点でも両方認めます)
- ルートを混ぜない——where を選んだら前置詞を書かない(× where he works at / × where I went to)。which を選んだら(省略しても)前置詞を必ず残す(× The restaurant he works)
- 先行詞が世界に1つの場所(Brazil などの固有名詞)なら、絞り込みではなく補足説明——カンマ+where にする
- visit のような他動詞なら目的語が要るので where は使えない——the city which I visited(× the city where I visited)
ここまでは同じ、ここからは別
which ルートと where ルートはどちらも正解です——The restaurant where he works も The restaurant which he works at も、当サービスの採点で両方認めています。また先行詞が the place のときは特別で、where を省いても正解です(Aomori is the place I was born and raised.)。逆に the place 自体を省いて where だけで受けるのも正解(Sapporo is where I went on a school trip.)。省略が許されないのは「the place 以外の名詞+where」の組み合わせで、そこで省きたければ which/that+前置詞ルートに切り替えます。なお、そもそも関係詞を使わず I was born and raised in Aomori. のように語順を変えて書くのも立派な正解です。
まとめ——書いたあとのチェック
- 説明部分を1文に戻して there で言えるか(言えるなら where・前置詞なし)
- which/that ルート(省略含む)なら at/in/for などの前置詞が残っているか
- 先行詞が世界に1つの場所なら、where の前にカンマがあるか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「彼の働くレストランは、観光客にとても人気がある。」を、実際に英語で書いてみてください。where と which+前置詞の使い分けがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「彼の働くレストランは、観光客にとても人気がある。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「関係副詞 where の意味と使い方」への照合が 1,891回・0.3%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。