解説記事 — フレーズフレーズミー

文型・語順

関係副詞 where の使い方|which との違いは「前置詞がいるか」で見分ける

30秒でわかる

「彼の働くレストラン」のような「場所+説明」は、where を使うなら前置詞なしwhich/that を使うなら前置詞が必要——この対応が崩れると減点です。見分け方は、説明の部分を独立した1文に戻してみること。場所が there(そこで)という副詞になるなら where、at などの前置詞+名詞で言うなら which+前置詞です。where は「前置詞+which」を1語に畳んだ言葉なので、前置詞を二重には持てません。

×The restaurant he works is very popular.
The restaurant where he works is very popular.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 高校を卒業するとすぐに、彼はおじが農場を経営しているブラジルへ渡った。

×As soon as he graduated from high school, he went to Brazil where his uncle was running a farm.257回
As soon as he graduated from high school, he went to Brazil, where his uncle was running a farm.

where の前にカンマが必要です。カンマなしは「条件で絞り込む」書き方で、「(いくつもあるブラジルのうち)おじが農場をやっている方のブラジル」という意味になってしまいます。ブラジルは1つしかないので、ここは補足説明——カンマ+where です。

例文: 彼の働くレストランは、観光客にとても人気がある。

×The restaurant he works is very popular with tourists.191回
The restaurant where he works is very popular with tourists.

「レストランで働く」は work at a restaurant。関係代名詞を省略した he works だけの形では、この at が行方不明になります。where を置く(where が at の意味を含む)か、which/that を使って at を残す(The restaurant he works at)かのどちらかです。

例文: 札幌(Sapporo)は私が修学旅行で行った場所です。

×Sapporo is the place where I went to on a school trip.83回
Sapporo is the place where I went on a school trip.

逆に、where を使ったのに to を残すのも減点です。2文に戻すと I went there(そこに行った)——there は副詞なので前置詞は付きません。where はこの there の役目まで果たすので、to は不要です。

第46位

関係副詞 where のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第46位。当サービスの人手添削12年分で1,891回指摘されました。「前置詞の落とし・残し」と「カンマの有無」の2系統に集中しています。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語では「彼の働くレストラン」「私が行った場所」と、説明の文をそのまま名詞の前に置くだけでつながります。このとき「レストラン」「そこ」にあたる助詞は、連体修飾(名詞にかかる形)になった瞬間に消えてしまうのです。だから英語に直すときも、he works をそのまま restaurant の後ろに置いて済ませたくなる——at の落とし忘れはこの直訳のクセが原因です。時の名詞(「人が月に住む」など)でも同じことが起きます——そちらは関係副詞 when で、理由の名詞(the reason)は関係副詞 why で扱っています。

もう1つのカンマ問題も日本語のクセです。日本語は「おじが農場をやっているブラジル」(補足説明)と「おじが農場をやっている方のブラジル」(絞り込み)を、ほとんど同じ形でふわっと言い分けます。英語はここをカンマの有無で厳密に区別するため、「どちらのつもりか」を考えずに書くとカンマが落ちます。

○ where ルート(前置詞を内蔵) The restaurant where he works where = at which(at の意味込み) ○ which ルート(前置詞を書く) The restaurant (which) he works at which は省略可。at は省略できない × he works だけ/where ... at の両方持ち 前置詞ゼロも、二重持ちも減点
where は前置詞+which を1語に畳んだ形。だから where なら前置詞なし、which なら前置詞あり。

図の内容を表にするとこうなります。

書き方前置詞
where を使う書かない(where に込み)The restaurant where he works
which/that を使う必要(works at)The restaurant which he works at
関係代名詞を省略必要(省略できるのは which だけ)The restaurant he works at

こう考える——書くときの判断手順

  1. 説明の部分を独立した1文に戻す——「彼の働くレストラン」→ He works at a restaurant./「私が行った場所」→ I went there.
  2. 戻した文で場所が there(副詞)で言えるなら where前置詞+名詞(at it)で言うなら which/that+前置詞。どちらのルートも正解になる文が多い(採点でも両方認めます)
  3. ルートを混ぜない——where を選んだら前置詞を書かない(× where he works at / × where I went to)。which を選んだら(省略しても)前置詞を必ず残す(× The restaurant he works)
  4. 先行詞が世界に1つの場所(Brazil などの固有名詞)なら、絞り込みではなく補足説明——カンマ+where にする
  5. visit のような他動詞なら目的語が要るので where は使えない——the city which I visited(× the city where I visited)

ここまでは同じ、ここからは別

which ルートと where ルートはどちらも正解です——The restaurant where he works も The restaurant which he works at も、当サービスの採点で両方認めています。また先行詞が the place のときは特別で、where を省いても正解です(Aomori is the place I was born and raised.)。逆に the place 自体を省いて where だけで受けるのも正解(Sapporo is where I went on a school trip.)。省略が許されないのは「the place 以外の名詞+where」の組み合わせで、そこで省きたければ which/that+前置詞ルートに切り替えます。なお、そもそも関係詞を使わず I was born and raised in Aomori. のように語順を変えて書くのも立派な正解です。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「彼の働くレストランは、観光客にとても人気がある。」を、実際に英語で書いてみてください。where と which+前置詞の使い分けがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「彼の働くレストランは、観光客にとても人気がある。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「関係副詞 where の意味と使い方」への照合が 1,891回・0.3%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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