解説記事 — フレーズフレーズミー
文型・語順関係副詞 why の使い方|the reason why・why だけ・the reason だけの3つの形
30秒でわかる
「〜する理由」は the reason why 〜 が基本形です。試験では the reason why・why だけ・the reason だけの3つがどれも正解になります。why は「for the reason(その理由で)」というまとまりを1語に畳んだ言葉——だから先行詞 the reason とセットで使えるし、the reason を省いて why 単独でも「理由」を表せます。「なんのために?」の連想から for what と書くのは誤りです。
まず、実際の間違いを見てください
次の2つは、当サービスの人手添削で実際に指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 彼が仕事をやめてカフェをはじめた理由を知っていますか。
会話の "For what?"(なんのために?)はありますが、文の中で for what を why の代わりには使えません。文中で使うなら for what reason のように言葉を補う必要があり、それなら単に why と書くのが簡潔です。
例文: 彼が仕事をやめてカフェをはじめた理由を知っていますか。
the reason that も実際には使われる形で、意味は通じます。ただ試験では the reason why が最も減点されにくい形です(当サービスの採点でも the reason that は「通じるが減点リスクあり」の扱い)。理由の先行詞には why を合わせるのが安全です。
関係副詞 why のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第178位。当サービスの人手添削12年分で70回指摘されました。件数は少なめですが、「理由」を含む和文が出たときに for what・that へ流れる間違い方は決まっています。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語では「彼がやめた理由」と、説明の文をそのまま「理由」の前に置くだけでつながります。このとき「その理由でやめた」の「で」にあたる言葉は、連体修飾(名詞にかかる形)になった瞬間に消えてしまうのです。英語では、この消えた「その理由で」を why が1語で肩代わりします。ここが見えないと、「なぜ=何のため?」という和訳の連想から for what を置いたり、「つなぎならとりあえず that」と the reason that を選んだりしてしまいます。
同じ仕組みは場所と時にもあって、「そこで」を畳んだのが where、「その日に」を畳んだのが when です。それぞれ関係副詞 where・関係副詞 when で扱っています。
図の内容を表にするとこうなります。
| 書き方 | 例 | 評価 |
|---|---|---|
| the reason why 〜 | Do you know the reason why he quit his job? | 基本形。最も安全 |
| why 〜 だけ | Do you know why he quit his job? | 正解(簡潔でよく使う) |
| the reason (that) 〜 | Do you know the reason he quit his job? | 通じる。that を書くと減点リスク |
| for what 〜 | Do you know for what he quit his job? | 誤り |
こう考える——書くときの判断手順
- 説明の部分を独立した1文に戻す——「彼がやめた理由」→ He quit his job for the reason.(その理由でやめた)
- 戻した文に for the reason が入るなら、それを畳んで why にする——Do you know the reason why he quit his job?
- 短くしたければ the reason か why のどちらか一方を省いてよい——Do you know why he quit? / Do you know the reason he quit?
- 「なぜ」を for what と書きそうになったら止まる——文中では使えない形。why 1語に置き換える
ここまでは同じ、ここからは別
the reason why と why 単独はどちらも正解で、当サービスの採点でも両方認めています。また「彼が人気のある理由」のように理由の中身を名詞で言えるときは、関係詞を使わず The reason for his popularity とまとめるのも正解です(The reason why he is popular と同点の別解)。一方 the reason that は「誤り」ではなく「通じるが試験では減点されやすい形」——ネイティブの文章にも現れますが、答案では why を選んでおくのが確実です。
まとめ——書いたあとのチェック
- 「理由」の文を1文に戻して for the reason で言えるか(言えるなら why)
- the reason の後ろが that になっていないか(why が安全)
- 「なぜ」を for what と書いていないか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「彼が仕事をやめてカフェをはじめた理由を知っていますか。」を、実際に英語で書いてみてください。the reason why のつなぎ方がそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「彼が仕事をやめてカフェをはじめた理由を…」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「関係副詞 why の意味と使い方」への照合が 70回・0.01%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。