解説記事 — フレーズフレーズミー
文型・語順関係代名詞 what の使い方は?|「〜こと・もの」を1語で——先行詞は付けない
30秒でわかる
関係代名詞 what は「〜こと・〜もの」を表し、the thing(s) which に相当する先行詞込みの1語です。だから which や who と違って、前に先行詞(名詞)を置いてはいけません。「正しいこと」は what is right、「いわゆるインターネット」は what is called the Internet です。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 当時は、現在インターネットと呼ばれているものが無かった。
nothing called 〜 では「〜と呼ばれるものが無かった」となり、「現在〜と呼ばれているもの」が訳せていません。「〜と呼ばれているもの」は関係代名詞 what を使って what is called 〜/what we call 〜 と現在形で表します。what は先行詞を含むので、was not の直後に直接置けます。
例文: 私は、イチロー(Ichiro)が自分で正しいと思うことを主張する勇気があると思う。
「正しいと思うこと」の「〜こと」は関係代名詞 what。「正しいこと」what is right に「彼が思う」he thinks を what の直後に挿入して、what he thinks is right と組み立てます。
例文: 当時は、現在インターネットと呼ばれているものが無かった。
what はすでに先行詞の意味を含むため、nothing のような先行詞の後ろに置くことはできません。nothing・anything など no や any のつく先行詞に付ける関係代名詞は that です。
関係代名詞 what の誤りは、よくある誤り全222タイプの中で第127位。当サービスの人手添削12年分で490回指摘されました。「先行詞と what を重ねる」「what を使うべき所で that や nothing で済ませる」の2方向でつまずきが起きています。
なぜ間違えるか——what だけ仕組みが違う
関係代名詞というと「先行詞+which/who/that」の形をまず習います。which・who・that はどれも前に先行詞(名詞)が必要ですが、what だけは the thing(s) という先行詞を最初から中に含んでいます。つまり what is right = the thing which is right(正しいこと)。この違いを知らないと、
- nothing what 〜 のように先行詞と what を二重に置いてしまう(what と先行詞は同居できない)
- 逆に「〜こと・もの」を訳すのに what を思いつかず、that 節や nothing called 〜 で代用して意味がずれる
という両方向の誤りが出ます。
覚えておきたい定番——what is called(いわゆる〜)
「いわゆる〜」「〜と呼ばれているもの」は、what を使った決まり文句で表せます。
「現在〜と呼ばれている」なら現在形のまま what is called 〜 とします。過去の文の中でも、呼び名の話が「現在」のことなら現在形です。
使い分け表
| 形 | 先行詞 | 例 |
|---|---|---|
| what 〜 | 不要(the thing(s) を内蔵) | what he thinks is right(彼が正しいと思うこと) |
| 先行詞 + which / who | 必要 | the thing which is right |
| nothing / anything + that | 必要(no・any 系には that) | nothing that is called 〜 |
まとめ——書いたあとのチェック
- what の前に名詞(先行詞)を置いていないか
- 「〜こと・もの」は what 1語で始められないか考えたか
- 「いわゆる〜」は what is called 〜 / what we call 〜
データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「関係代名詞 what の意味と使い方」への照合が 490回・0.07%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。