解説記事 — フレーズフレーズミー
単語の使い分け「勤勉な」は英語で hardworking|diligent・industrious・serious の違い
30秒でわかる
「勤勉な」は hardworking(1語でつづる)が一般的。diligent・industrious も使えます。serious は「生真面目な・深刻な」で、あまりポジティブなニュアンスがなく「勤勉」には合いません。honest は「誠実な」、conscientious は「良心的な」、industry は名詞で「工業・産業」——実際の答案はこのあたりで踏み外しています。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に指摘された誤答です。
例文: 日本人は勤勉だと言われている。
serious は「深刻な」「生真面目な」という意味で、あまりポジティブなニュアンスがありません。「勤勉な」は diligent や industrious、hardworking を使います。
例文: 日本人は勤勉だと言われている。
「勤勉な」の hardworking は1つの単語です。2語に分けて書きません。
例文: 日本人は勤勉だと言われている。
「勤勉な」は形容詞の industrious。industry は名詞で「工業」「産業」という意味です。
「勤勉な」の英訳ミスは、よくある誤り全222タイプの中で第122位。当サービスの人手添削12年分で532回指摘されました。serious のほか、honest(誠実な)・conscientious(良心的な)・good at study・working well への言い換えで踏み外すパターンが並びます。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語の「勤勉」「真面目」「熱心」は互いに近く、「真面目」から serious を連想しやすいのがつまずきの根です。ところが英語の serious は「深刻・生真面目」の側にあり、よく働くという褒め言葉にはなりません。「よく働く」ことをそのまま言う hardworking が、いちばん素直な訳語です。
diligent——注意深く一生懸命に取り組む
diligent は、仕事や勉強に対して注意深く一生懸命に取り組むさまです。
(彼女は学業に熱心だ)
industrious——一生懸命働く
industrious は industry(工業・勤勉さ)から派生した言葉で、一生懸命働くという意味で「勤勉な・熱心な」を表します。
(彼はよく働く人間だ)
hardworking——文字どおり「よく働く」
hardworking は文字どおり一生懸命働く(hard に work する)という意味で、「勤勉な・働き者の」を表します。1語でつづります。
(彼は熱心に働く先生だ)
serious——生真面目・深刻
serious は「シリアス」と日本語にもなっている語で、性格や態度が思慮深く、仕事や勉強に(生)真面目に取り組むさまを表します。程度が大きければ「深刻な」という意味にもなります。
(彼女はそのことについて真剣だった)
(幸運にも損害は深刻ではなかった)
earnest・grave・sober——「真面目」の周辺
earnest は、正直者や真面目であることを表します。grave は、顔つきや態度が重々しく厳粛であるという意味で、「勤勉」とは少し違い serious に近い語です(名詞では「墓」。同じ語源に「重力」の gravity があります)。sober は「しらふの」から転じて「冷静な・まじめな」の意味でも使われます。
(彼女が彼と真剣な話をしているのを私は見ていた)
(我々は深刻な危機の内にあった)
(彼は裁判官のように冷静だった——慣用句)
「〜と言われている」の言い方そのものはIt is said that・be said to の記事で扱っています。
使い分け表
| 語 | 意味 | 「勤勉な」に使えるか |
|---|---|---|
| hardworking | よく働く・働き者の(1語) | ○ 最も一般的 |
| diligent | 注意深く一生懸命に取り組む | ○ |
| industrious | 一生懸命働く | ○ |
| serious | 生真面目な・深刻な | × ポジティブでない |
| earnest | 正直で真面目な | △ 意味がずれる |
| grave | 重々しく厳粛な | × |
| sober | しらふの・冷静な | × |
まとめ——書いたあとのチェック
- 「勤勉な」に serious を使っていないか(生真面目・深刻の意味になる)
- hardworking を hard working と2語に分けていないか
- industry(名詞・産業)と industrious(形容詞・勤勉な)を取り違えていないか
データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「diligent, industrious, hardworking, serious, earnest, grave, sober の違い(勤勉な、真面目な)」への照合が 532回・0.08%。集計 2026-08-14)。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。