解説記事 — フレーズフレーズミー
前置詞・時の表し方「5日後」は in five days|later・after との違いは「今から」かどうか
30秒でわかる
「〜後に」の英語は基準点で選びます。今(話している時点)から数えた未来の「〜後」は in 〜(in five days=今から5日後)。過去や物語の中のある出来事から数えた「その〜後」が later/after(five days later=その5日後)。日本語の「5日後」はどちらも同じ形なので、書く前に「起点は今か?」と自問してください——今なら in です。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 5日後に大学を卒業する予定です。
今(発話時)を基準にした未来の「〜後」は in 〜 で表します。after five days は「(過去・未来のある出来事の)5日後」で、起点が今ではありません。
例文: 5日後に大学を卒業する予定です。
five days later は、文脈中のある時点を基準とした「その5日後」という意味です。「今から5日後」を言いたいときは in five days。later は物語の続きを語るときの言葉です。
例文: この飛行機は5分後に離陸いたします。
機内アナウンスの「5分後」も、基準は今。in five minutes(今から5分のうちに)で表します。five minutes after という語順も英語として不自然です。
「〜後」の言い方のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第70位。当サービスの人手添削12年分で1,162回指摘されました。「後=after/later」という訳語の対応をそのまま当てはめて、in にたどり着けない誤りに集中しています。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語の「5日後」は、起点がどこでも同じ形です。「(今から)5日後に卒業する」も「(事故の)5日後に退院した」も、どちらも「5日後」。起点は文脈から読み取る仕組みで、言葉の形には現れません。
英語は逆に、起点を言葉の形で区別します。今から数えるなら in、文脈中のある出来事から数えるなら later/after。さらに厄介なのは、辞書で「後」を引くと after や later が先に出てくること——「後=after」という一対一の対応で覚えていると、いちばんよく使う「今から〜後」の in が候補にすら挙がりません。実際、上の誤答はすべて「未来の予定なのに after/later を使った」パターンです。
図の内容を表にするとこうなります。
| 表現 | 起点 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| in 〜 | 今(発話時) | 今から〜後に | I'll graduate in five days.(今から5日後に卒業する) |
| 〜 later | 文中のある時点 | その〜後に | Five days later, he came back.(その5日後、彼は戻った) |
| after 〜 | 文中のある時点・出来事 | 〜のあとに | After the war, they moved to Tokyo.(戦後、彼らは東京へ移った) |
| 〜 ago | 今(発話時) | 今から〜前に | I got married three years ago.(3年前に結婚した) |
こう考える——書くときの判断手順
- その「〜後」の起点は今かを確認する——「(今から)5日後に卒業する」「5分後に離陸する」のように、今から数える未来なら in 〜
- 起点が今でないなら、文中・文脈中のどの出来事から数えているかを探す——「(事故の)5日後」「(到着の)2時間後」のように別の出来事が起点なら 〜 later か after 〜
- 過去方向なら向きに注意——「(今から)〜前」は ago(× in three years。in は未来方向専用です)
- in を「〜以内に」と混同しない——in five days は「5日たったころに」が中心の意味。「5日以内に」を明確に言うなら within five days(in そのものの意味の広がりは前置詞 in の記事へ)
ここまでは同じ、ここからは別
later と after が「誤り」なのではなく、起点が違う文脈なら正解です。物語や日記で Five days later, I got a letter.(その5日後、手紙が届いた)は自然な英語ですし、after は After dinner, I did my homework. のように出来事を続けるときの標準の言い方です。禁止されているのは語ではなく、「今起点なのに later/after を使う」組み合わせだけ——ここを取り違えると「later は使ってはいけない」式の思い込みになります。また、時刻や時間帯そのものの前置詞(at noon・in the morning など)は別の使い分けです。そちらはat noon と in the morning の記事で扱っています。
まとめ——書いたあとのチェック
- 「〜後」の起点は今か——今なら in、文中の出来事からなら later/after
- 未来の予定の文に after 〜/〜 later を書いていないか
- 過去方向は ago になっているか(in three years は「3年後」)
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た型の「この飛行機は5分後に離陸いたします。」を、実際に英語で書いてみてください。「今から5分後」を in で書けるか(after/later にしないか)がそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「この飛行機は5分後に離陸いたします。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「in, later, after の違い(~後、~のちに)」への照合が 1,162回・0.2%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。