解説記事 — フレーズフレーズミー

前置詞・時の表し方

at night と in the morning の違い|時間の at と in の使い分けと「真夜中」の英語

30秒でわかる

時刻の前置詞は、at =時間を「点」でさす(at noon・at night・at midnight)、in =幅のある時間帯を「入れ物」としてとらえる(in the morning・in the middle of the night)と覚えます。落とし穴は「真夜中」——at midnight は夜中の12時ちょうどの意味なので、「真夜中に目が覚めた」は very late at night か in the middle of the night と言います。迷ったら「時計の針の一点か、それとも幅のある時間帯か」と自問してください。

×I woke up in the midnight.
I woke up in the middle of the night.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 真夜中に目が覚めた。

×I woke up at midnight.(「真夜中に」のつもり)480回
I woke up very late at night.

at midnight は「夜中の12時(ちょうど)に」という時刻の意味。日本語の「真夜中=夜のとても遅い時間帯」を言うなら very late at night や in the middle of the night です。英語として正しい形なのに、意味がずれているタイプの誤りです。

例文: 真夜中に目が覚めた。

×I woke up at the middle of the night.160回
I woke up in the middle of the night.

the middle of the night は幅のある時間帯なので、前置詞は in。at はピンポイントの時刻をさすときに使います。

例文: 真夜中に目が覚めた。

×I woke up in the midnight.154回
I woke up very late at night.

in the midnight という言い方は英語に存在しません。midnight は「12時」という点の語なので、幅を表す in とは組めないのです。真夜中なら very late at night か in the middle of the night を使います。

第51位

時の at/in の使い分けミスは、よくある誤り全222タイプの中で第51位。当サービスの人手添削12年分で1,594回指摘されました。とくに「真夜中」まわりの midnight の誤用に集中しています。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語では「正午」「朝」「真夜中」と、時間はぜんぶ助詞「に」で言えます。時間を「点」と「幅」に分けて別の言葉を使う発想が日本語にないため、at と in のどちらを置くかで迷い、単語帳で覚えた at midnight に飛びついてしまうのです。

さらに「真夜中」には翻訳の罠があります。和英辞典で「真夜中」を引くと midnight が出てきますが、英語の midnight は本来「夜の12時」という時刻の名前です。日本語の「真夜中」は「夜のとても遅い、みんなが寝ている時間帯」という幅のある言葉なので、midnight とは守備範囲がずれています。点の語(midnight)に幅の意味を背負わせようとして、at midnight(意味がずれる)や in the midnight(存在しない形)が生まれる——これがこのタグで最も多い誤りの構造です。

at = 点をさす at noon at midnight(12時) 時計の針が一点をさすイメージ in = 幅の中にいる in the morning in the middle of the night 幅のある時間帯という「入れ物」の中にいるイメージ midnight は点の語 → in the midnight は作れない
at は時間軸上の一点(noon・midnight)、in は幅のある時間帯(the morning・the middle of the night)。点の語に in は組めない。

「真夜中」まわりの言い方を表に整理します。

表現意味「真夜中に目が覚めた」で使えるか
at midnight夜中の12時(ちょうど)に使えない(時刻がずれる)
late at night夜遅くに使えない(真夜中とは限らない)
very late at night夜のとても遅い時間に使える
in the middle of the night真夜中に(夜の幅の真ん中)使える
in the midnight——(存在しない形)使えない

late at night が使えないのは意外かもしれません。「夜遅く」は夜10時でも成り立つ言葉で、「真夜中」ほど深い時間を保証しないためです。very を付けて very late at night まで行けば「真夜中」に届きます。当サービスの採点でも、late at night 単独は「真夜中」の訳として減点対象です。

こう考える——書くときの判断手順

  1. その時間は点か、幅か——時計の針の一点(正午・12時・時刻)なら at、朝・午後・夜中といった幅のある時間帯なら in + the(in the morning/in the middle of the night)。ただし at night(夜に)だけは幅っぽくても at で言う決まり文句
  2. 「真夜中」を訳すときはmidnight に飛びつかない——midnight は「12時」という時刻の名前。時間帯としての真夜中は very late at night か in the middle of the night
  3. 前置詞に迷ったら、知っている確実な部品で言い換える——in the middle of(〜の真ん中に)+ the night の組み合わせなら、点か幅かで迷う余地がない
  4. this+時間の語にも注意——「今夜」は this night ではなく tonight という専用の一語

この手順は当サービスの採点基準とそのまま対応しています。手順2が at midnight/in the midnight/late at night の減点、手順1と3が at the middle of the night の減点、手順4が this night の減点にあたります。

ここまでは同じ、ここからは別

「真夜中に目が覚めた」は、very late at night と in the middle of the night のどちらも正解です。at 系と in 系のどちらか一方が絶対の正解というわけではなく、点でとらえる系統(late at night に very を足す)と幅でとらえる系統(in the middle of the night)の両方が成り立ちます。逆に、時刻の話(「12時に会いましょう」)なら at midnight・at noon がそのまま正解になる——midnight という単語自体が悪いのではなく、「真夜中(時間帯)」の訳に使うことがずれなのです。

なお、tonight・this morning のような「前置詞を付けずにそのまま使う時の表現」は時を表す言葉に前置詞は要らない?の記事、場所の in のイメージは前置詞 in の記事で扱っています。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「真夜中に目が覚めた。」を、実際に英語で書いてみてください。midnight に飛びつかずに「真夜中」を言えるかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「真夜中に目が覚めた。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「at noon/dusk/night/midnight/dawn, in the morning/afternoon/evening の違い」への照合が 1,594回・0.2%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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