解説記事 — フレーズフレーズミー
単語の使い分けmarry と get married の違い|「彼女と結婚する」に with はいらない
30秒でわかる
「〜と結婚する」は marry 〜(前置詞なしで直接相手を置く)か get married to 〜 の2つ。日本語の「〜と」につられて with を使うのが定番の減点で、get married with は誤りです。また be married は「結婚している」という状態なので、「3年前に結婚した」のような一回の出来事には使えません。迷ったら「with は使わない・to は get married のときだけ」と唱えてください。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 私は彼女と3年前に結婚した。
この単元で最多の誤りです。日本語の「〜と結婚する」を with に直訳してしまうパターン。get married の後ろに置ける前置詞は to だけです。
例文: 私は彼女と3年前に結婚した。
今度は逆に to の抜けです。married は「結婚している」という形容詞なので、直接目的語を続けられません。get married とするなら to が必要。相手を直接置きたいなら動詞 marry を使って I married her. とします。
例文: 私は彼女と3年前に結婚した。
to の置き場所の間違いです。to は「get と married の間」ではなくmarried の後ろ・相手の前。get married(結婚する)+ to her(彼女と)というかたまりで覚えましょう。
marry と get married のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第45位。当サービスの人手添削12年分で2,041回指摘されました。with の混入と to の抜け、この2パターンだけで半数以上を占めます。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語の「結婚する」は「彼女と結婚する」と、相手を助詞「と」でつなぎます。「と」の代表的な英訳は with(play with her・talk with her)なので、手が自動的に with を打ってしまう——これがこの誤りの正体です。
ところが英語の marry は、love や meet と同じ他動詞です。「彼女を愛する」を love with her と言わないのと同じで、marry her と前置詞なしで直接相手を置きます。一方 get married の married は「結婚している(状態)」という形容詞なので、こちらは名詞を直接は続けられず、相手をつなぐ専用の前置詞 to が要ります。つまり「動詞なら直接、形容詞なら to」という英語側の区別が、日本語の「と」一本にまとめられて見えなくなっているのです。
図の内容を表にするとこうなります。
| 形 | 相手のつなぎ方 | 意味 |
|---|---|---|
| marry 〜 | 直接(前置詞なし) | 結婚する(動作)。相手に重点 |
| get married to 〜 | to | 結婚する(動作)。「結婚する」という出来事に重点 |
| be married to 〜 | to | 結婚している(状態)。「3年前に」のような一時点とは合わない |
もうひとつの落とし穴が動作と状態の混同です。「3年前に結婚した」を I was married to her three years ago. と書くと、「(3年前の時点で)結婚していた」という状態の意味になり、「3年前に式を挙げた・籍を入れた」という出来事とはずれます。逆に「結婚して3年になる」と継続を言いたいときは、状態の形を現在完了にして I have been married to her for three years. とします。ここで動作の marry を現在完了にして have married ... for three years と書くと「3年間結婚(という行為)を繰り返している」という奇妙な意味になってしまいます。
こう考える——書くときの判断手順
- 「〜と」を見ても with を書かない——結婚の文で with が出てきたら、その時点で見直す
- 動詞はどちらか選ぶ——marry なら相手を直接(marry her)、get married なら to +相手(get married to her)。to の位置は married の後ろ
- 言いたいのは「結婚した」(出来事)か「結婚している」(状態)か——出来事なら married / got married to、状態なら be married to。「〜前に」(ago)があれば出来事、「〜年間」(for)があれば状態の合図
この3問は当サービスの採点基準と同じ判定です。たとえば got married with her は手順1で減点(不要な with)、got married her は手順2(to の抜け)、was married to her を「結婚した」の意味で使えば手順3(状態と動作の混同)で減点になります。
ここまでは同じ、ここからは別
「私は彼女と3年前に結婚した」は、I married her three years ago. も I got married to her three years ago. も両方正解です(当サービスの採点でも両方可)。ニュアンスの差はわずかで、marry は相手に、get married は「結婚する」という出来事そのものに重点が置かれる程度。試験ではどちらを書いても構いません。また、くだけた言い方の tie the knot(直訳「結び目を作る」=結婚する)も別解として認めています。なお married には「既婚の」という形容詞用法(a married couple)があり、be married はその形容詞を使った表現——「誤った受動態」ではない点にも注意してください。
まとめ——書いたあとのチェック
- with を使っていないか(結婚の文に with は出てこない)
- marry なら相手を直接、get married なら married の直後に to があるか
- 「結婚した」(出来事)に was married/have been married を使っていないか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「私は彼女と3年前に結婚した。」を、実際に英語で書いてみてください。with を打たずに書けるか、to の位置は正しいかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「私は彼女と3年前に結婚した。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「marry と get married の違い(結婚する)」への照合が 2,041回・0.3%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。