解説記事 — フレーズフレーズミー

単語の使い分け

marry と get married の違い|「彼女と結婚する」に with はいらない

30秒でわかる

「〜と結婚する」は marry 〜(前置詞なしで直接相手を置く)か get married to 〜 の2つ。日本語の「〜と」につられて with を使うのが定番の減点で、get married with は誤りです。また be married は「結婚している」という状態なので、「3年前に結婚した」のような一回の出来事には使えません。迷ったら「with は使わない・to は get married のときだけ」と唱えてください。

×I got married with her three years ago.
I got married to her three years ago.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 私は彼女と3年前に結婚した。

×I got married with her three years ago.672回
I got married to her three years ago.

この単元で最多の誤りです。日本語の「〜結婚する」を with に直訳してしまうパターン。get married の後ろに置ける前置詞は to だけです。

例文: 私は彼女と3年前に結婚した。

×I got married her three years ago.487回
I got married to her three years ago.

今度は逆に to の抜けです。married は「結婚している」という形容詞なので、直接目的語を続けられません。get married とするなら to が必要。相手を直接置きたいなら動詞 marry を使って I married her. とします。

例文: 私は彼女と3年前に結婚した。

×I got to married her three years ago.141回
I got married to her three years ago.

to の置き場所の間違いです。to は「get と married の間」ではなくmarried の後ろ・相手の前。get married(結婚する)+ to her(彼女と)というかたまりで覚えましょう。

第45位

marry と get married のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第45位。当サービスの人手添削12年分で2,041回指摘されました。with の混入と to の抜け、この2パターンだけで半数以上を占めます。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語の「結婚する」は「彼女結婚する」と、相手を助詞「と」でつなぎます。「と」の代表的な英訳は with(play with her・talk with her)なので、手が自動的に with を打ってしまう——これがこの誤りの正体です。

ところが英語の marry は、love や meet と同じ他動詞です。「彼女を愛する」を love with her と言わないのと同じで、marry her と前置詞なしで直接相手を置きます。一方 get married の married は「結婚している(状態)」という形容詞なので、こちらは名詞を直接は続けられず、相手をつなぐ専用の前置詞 to が要ります。つまり「動詞なら直接、形容詞なら to」という英語側の区別が、日本語の「と」一本にまとめられて見えなくなっているのです。

marry 相手(直接) I married her.(結婚した=動作) get married to + 相手 I got married to her.(結婚した=動作) be married to + 相手(状態) I am married to her.(結婚している)
marry は相手を直接、get married/be married は to でつなぐ。be married だけは「結婚している」という状態の意味。

図の内容を表にするとこうなります。

相手のつなぎ方意味
marry 〜直接(前置詞なし)結婚する(動作)。相手に重点
get married to 〜to結婚する(動作)。「結婚する」という出来事に重点
be married to 〜to結婚している(状態)。「3年前に」のような一時点とは合わない

もうひとつの落とし穴が動作と状態の混同です。「3年前に結婚した」を I was married to her three years ago. と書くと、「(3年前の時点で)結婚していた」という状態の意味になり、「3年前に式を挙げた・籍を入れた」という出来事とはずれます。逆に「結婚して3年になる」と継続を言いたいときは、状態の形を現在完了にして I have been married to her for three years. とします。ここで動作の marry を現在完了にして have married ... for three years と書くと「3年間結婚(という行為)を繰り返している」という奇妙な意味になってしまいます。

こう考える——書くときの判断手順

  1. 「〜と」を見ても with を書かない——結婚の文で with が出てきたら、その時点で見直す
  2. 動詞はどちらか選ぶ——marry なら相手を直接(marry her)、get married なら to +相手(get married to her)。to の位置は married の後ろ
  3. 言いたいのは「結婚した」(出来事)か「結婚している」(状態)か——出来事なら married / got married to、状態なら be married to。「〜前に」(ago)があれば出来事、「〜年間」(for)があれば状態の合図

この3問は当サービスの採点基準と同じ判定です。たとえば got married with her は手順1で減点(不要な with)、got married her は手順2(to の抜け)、was married to her を「結婚した」の意味で使えば手順3(状態と動作の混同)で減点になります。

ここまでは同じ、ここからは別

「私は彼女と3年前に結婚した」は、I married her three years ago. も I got married to her three years ago. も両方正解です(当サービスの採点でも両方可)。ニュアンスの差はわずかで、marry は相手に、get married は「結婚する」という出来事そのものに重点が置かれる程度。試験ではどちらを書いても構いません。また、くだけた言い方の tie the knot(直訳「結び目を作る」=結婚する)も別解として認めています。なお married には「既婚の」という形容詞用法(a married couple)があり、be married はその形容詞を使った表現——「誤った受動態」ではない点にも注意してください。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「私は彼女と3年前に結婚した。」を、実際に英語で書いてみてください。with を打たずに書けるか、to の位置は正しいかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「私は彼女と3年前に結婚した。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「marry と get married の違い(結婚する)」への照合が 2,041回・0.3%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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