解説記事 — フレーズフレーズミー

単語の使い分け

「マイホーム」は英語で my home ではない|my own house と a house of my own

30秒でわかる

「マイホーム」は和製英語です。英語で「自分の家」「自分の部屋」と言うときは、所有格+own+名詞(my own house)か、a+名詞+of+所有格+own(a house of my own)の2つの型を使います。my home とそのまま訳すと通じない・意味がずれる減点になります。own は必ず所有格(my・your・her …)とセットで使うのがルールです。

×I will buy my home within five years.
I will buy my own house within five years.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 私は5年以内にマイホームを買うつもりです。

×I will buy my home within five years.167回
I will buy my own house within five years.

「マイホーム」は和製英語で、そのまま my home と書くと「あばら家」のような意味に取られてしまいます。「自分自身の家」は my own house、または a house of my own です。

例文: 私は5年以内にマイホームを買うつもりです。

×I will buy my house in five years.67回
I will buy my own house in five years.

my house は「(いま住んでいる)私の家」を指すので、これから買う家の話とかみ合いません。own を入れて my own house とすると「自分自身の家=マイホーム」の意味がはっきり出ます。

例文: 私は自分の部屋がほしいです。

×I want a room of mine.36回
I want a room of my own.

a friend of mine(私の友人の一人)からの連想で of mine としがちですが、「自分専用の」という意味は a room of my own か my own room で表します。

第87位

「マイホーム」「自分の部屋」の言い方のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第87位。当サービスの人手添削12年分で892回指摘されました。ほとんどが「マイ〜」をそのまま my と訳すことから起きています。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

原因はカタカナ語の「マイ」です。日本語の「マイホーム」「マイカー」「マイルーム」の「マイ」は、「私の」ではなく「自分専用の・持ち家の」という意味の飾りとして働いています。だから「マイホームを買う」は、日本語としては誰の家でもない「持ち家というジャンルの商品」を買う話です。ところが英語の my は純粋に「私の(所有物)」なので、I will buy my house. と書くと「すでに私のものである家を、これから買う」という理屈の合わない文になります。買う前の時点ではまだ自分の家ではない——ここが「マイ」と my の決定的なずれです。

英語で「自分専用の」を言い足す部品が own です。own は「所有格を強調する形容詞」で、必ず my・your・her などの所有格の直後に置きます。所有格を省いて buy own house とは書けませんし、a own room のように a を直接付けることもできません。所有格そのもの(my と of mine の使い分けなど)に不安があれば所有格の記事を先に見てください。

○ 型1: 所有格 + own + 名詞 my own house ○ 型2: a + 名詞 + of + 所有格 + own a house of my own × own の前に所有格がない buy own house / a own room / a room of mine
own の直前にはいつも所有格(my・your・her …)の枠がある。所有格なしの own・a+own は作れない。

図の内容を表にするとこうなります。

言いたいこと正しい形だめな形
マイホーム(自分の家)my own house / a house of my ownmy home / own house
自分の部屋my own room / a room of my owna room of mine / a own room

こう考える——書くときの判断手順

  1. カタカナの「マイ〜」を訳すときは一度立ち止まる——「私の(所有物)」なのか「自分専用の・持ち家の」なのか。後者なら my だけでは足りない
  2. 「自分専用の」なら own を足す——所有格+own+名詞(my own house)が基本形。a house of my own に言い換えてもよい
  3. own を使ったら直前に所有格があるかを確認する——buy own house は my が抜けた減点。a own room のように a を own に直接付けるのも誤り

ここまでは同じ、ここからは別

my own house と a house of my own はどちらも正解で、当サービスの採点でも両方を模範解答にしています。また「マイホームを買う」を a house とだけ訳しても意味は通じます——ただし「自分自身の家」という「マイホーム」の含みが出ないため、当サービスの採点では小さい減点(減点リスク)としています。逆に、home という単語そのものが悪いわけではありません。go home(家に帰る)や at home のように「わが家・家庭」を指す使い方は正しい英語です。誤りになるのは、買う対象の建物を my home と呼んだときです。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「私は5年以内にマイホームを買うつもりです。」を、実際に英語で書いてみてください。「マイホーム」を my home と直訳しないか・own を正しい位置に置けるかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「私は5年以内にマイホームを買うつもりです。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「one’s own house, a house of one’s own(マイホーム)」への照合が 892回・0.1%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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