解説記事 — フレーズフレーズミー

疑問文・命令文・否定文

否定文の作り方|not はどこに置く? don't・doesn't・didn't の選び方

30秒でわかる

否定文の作り方は動詞のタイプで決まります。be動詞・助動詞なら、そのすぐ後ろに not(is not / may not)。一般動詞なら do・does・did を借りてきて not(do not fit / didn't go)。迷ったら「この文の動詞は be か、助動詞つきか、それ以外か」を確認してください。

×These shoes are not fit my feet.
These shoes do not fit my feet.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: あなたは私のためにそのような高い誕生日プレゼントを買う必要はなかったのに。

×You need not to buy such an expensive birthday present for me.42回
You need not buy such an expensive birthday present for me.

need not と書くとき、この need は助動詞なので後ろは動詞の原形——to は不要です。to をつけたいなら need を一般動詞として使い、don't(doesn't / didn't)need to 〜 とします。

例文: この靴は私の足に合わない。

×These shoes are not fit my feet.39回
These shoes do not fit my feet.

fit は一般動詞。一般動詞の否定文は be動詞ではなく do・does・did を借りてきて not を付けます。「〜ではない=be動詞」という直感で are not を置くと、動詞が2つある文になってしまいます。

例文: その卵は1ヶ月前のものだから食べない方がいい。

×You had not better eat the egg because it is one month old.33回
You had better not eat the egg because it is one month old.

had better は2語で1つの助動詞のかたまり。not はかたまり全体の後ろ(had better not)に置きます。had と better のあいだに割り込ませるのは誤りです。

第71位

否定文の作り方のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第71位。当サービスの人手添削12年分で1,153回指摘されました。「be動詞と一般動詞の取り違え」と「not の置き場所のずれ」の2系統に集中しています。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語の否定は簡単です。動詞がなんであっても、文の最後に「ない」を付ければ終わり——「合わない」「食べない」「強くない」。動詞の種類によって作り方が変わることはありません。

英語はここが分業制です。not を置ける場所は決まっていて、be動詞と助動詞は自分の直後に not を置けるのに、一般動詞は置けないので do・does・did という「否定の台」を借りてきます。この「動詞のタイプでまず分岐する」という発想が日本語にないため、「〜ではない」の直感で一般動詞に are not を付けたり(誤答2)、not を適当な位置に差し込んだり(誤答3)してしまうのです。

be動詞の文 is / are not ... (not は be の直後) 助動詞の文 may / would not 動詞の原形 一般動詞の文 do / does / did not 動詞の原形 ↑ 一般動詞は「否定の台」を借りてくる
not のスロットは決まっている。be・助動詞は直後、一般動詞は do/does/did を借りてその直後。

図の内容を表にするとこうなります。

動詞のタイプ否定文の形
be動詞be + notThis is not my notebook. / is not studying(進行形も同じ)
助動詞つき助動詞 + not + 原形may not be / would not have been / had better not eat
一般動詞do・does・did + not + 原形do not fit / doesn't know / didn't go
命令文Don't + 原形Don't open the door.

do・does・did の3つからどれを選ぶかは、肯定文と同じルールです。主語が三人称単数で現在なら does(詳しくは三単現の s の記事)、過去の話なら did(時制の考え方は過去形の記事)。not の後ろの動詞は必ず原形に戻る——doesn't fits や didn't went は二重に印を付けた誤りです。

こう考える——書くときの判断手順

  1. 文の動詞を特定する——be動詞か、助動詞(can / may / would / had better など)つきか、それ以外の一般動詞か
  2. be動詞・助動詞なら、その直後に not。助動詞が2語以上のかたまり(had better)や完了形(would have been)でも、not の位置は「最初の助動詞の直後」(would not have been)。× may be not / × had not better / × would have not been
  3. 一般動詞なら do・does・did を借りて not + 原形。be動詞を混ぜない(× are not fit)
  4. 最後に日本語の文末を確認する——「〜なかっただろう」「〜ない」で終わっているのに、英文が肯定文のままになっていないか。not の位置以前に、否定文にし忘れる減点も実際に多発しています

ここまでは同じ、ここからは別

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「彼はみんなが思っているほど強くはないのかもしれない。」を、実際に英語で書いてみてください。助動詞 may の文に not をどこに置くかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「彼はみんなが思っているほど強くはない…」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「否定文の作り方」への照合が 1,153回・0.2%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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