解説記事 — フレーズフレーズミー

疑問文・命令文・否定文

what と how の違い|「〜はどうしたの?」は How about ではない——日本語の「どう」に注意

30秒でわかる

疑問詞は答えに入る語の品詞で選びます。答えがモノ・コトなどの名詞なら what、様子・方法・程度などの形容詞・副詞なら how。日本語の「どう」は両方をまたぐので、「どう=how」と直訳すると外します。「〜はどうしたの?」(行方・問題をたずねる)は What happened to 〜? / What about 〜? です。

×How about the game I bought you last year?
What about the game I bought you last year?

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 去年買ってあげたゲームはどうしたの?

×How about the game I bought you last year?100回
What about the game I bought you last year?

How about 〜? は「〜はどう?」と相手に提案したり誘ったりする言い方。「〜はどうしたの」と問題・行方をたずねるときは What about 〜? を使います。

例文: 去年買ってあげたゲームはどうしたの?

×How was the game I bought you last year?9回
What happened to the game I bought you last year?

How was 〜? だと「ゲームはどうだった?(感想は?)」という意味になってしまいます。「何が起きたの・どこへ行ったの」は What happened to 〜? で表します。

例文: 残念ながら私は彼がどのような人間か知りません。

×Unfortunately I don't know how he is like.4回
Unfortunately I don't know what he is like.

like は前置詞で、後ろに名詞の空き枠があります。名詞の枠をたずねる疑問詞は what。how は形容詞・副詞(様子・方法)をたずねる疑問詞なので、like の枠に入れません。

第151位

what と how の取り違えは、よくある誤り全222タイプの中で第151位。当サービスの人手添削12年分で245回指摘されました。件数は多くないものの、日本語の「どう」が引き金になる、構造のはっきりした誤りです。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語の「どう」は守備範囲が広く、「どうしたの?」(起きたこと=名詞)も「どうやって?」(方法=副詞)も「どうだった?」(感想=形容詞)も、ぜんぶ同じ「どう」で言えてしまいます。英語はここを品詞で分業していて、名詞をたずねるのは what、形容詞・副詞をたずねるのは how と決まっています。学校で「どう=how」と覚えてしまうと、日本語に「どう」が出てくるたびに how へ手が伸びる——これが How about the game(提案の意味になってしまう)や how he is like(like の名詞枠に副詞を入れようとする)の正体です。

× how は名詞の枠に入れない he is like 名詞の枠 how ✕ like(〜のような)の後ろはモノ・人=名詞 ○ 名詞の枠をたずねるのは what what he is like what he is like =「彼がどのような人か」 how は「様子・方法」を聞く副詞—— How is he?(元気?)なら like なしで成立
like の後ろには名詞の空き枠がある。名詞の枠をたずねる疑問詞は what。how は枠のいらない副詞。

図の内容を、日本語の「どう」の場面別に表にするとこうなります。

日本語たずねているもの英語
〜はどうしたの?(行方・問題)起きたこと=名詞What happened to 〜? / What about 〜?
〜をどうしたの?したこと=名詞What did you do with 〜?
どのような人?人物像=名詞What is he like? / What kind of person 〜?
〜はどう?(提案・勧誘)相手の意向How about 〜?
どうやって?・どうだった?方法・様子=副詞・形容詞How did you 〜? / How was 〜?

こう考える——書くときの判断手順

  1. その質問への答えを想像する——答えがモノ・コト・人(名詞)なら what、様子・方法・感想(形容詞・副詞)なら how
  2. 「〜はどうしたの?」と行方や問題をたずねるなら What happened to 〜? / What about 〜?。How about は提案・勧誘専用(「ピザはどう?」)——ここが最頻出の分かれ目
  3. 「どのような人(もの)か」は what 〜 likewhat kind of 〜。how を使うなら like を消して How is he?(調子をたずねる意味に変わる)
  4. 数・量をたずねるなら how many +名詞——「何時間」は how many hours(how long や how much time +一般動詞は減点対象)。長さそのものをたずねる「どのくらい長い」は How long

ここまでは同じ、ここからは別

「去年買ってあげたゲームはどうしたの?」は、What happened to 〜? も What about 〜? も What did you do with 〜? も正解です(当サービスの採点でも複数正解)。誤りなのは How about(提案の意味)と How did you do(方法の意味)だけ。また how 自体が悪いわけではありません——提案の「〜はどう?」なら How about が正しく、感想の「どうだった?」は How was 〜? で正解です。「どちらの〜?」と選択肢からたずねる場面は what でも how でもなく which を使います。なお、what he is like のような「文の中に埋め込まれた疑問」の語順(is he としない)は間接疑問文の記事で、疑問文の作り方の基本形は疑問文の記事で扱っています。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「去年買ってあげたゲームはどうしたの?」を、実際に英語で書いてみてください。what と how の分かれ目がそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「去年買ってあげたゲームはどうしたの?」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「what と how の違い」への照合が 245回・0.04%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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