解説記事 — フレーズフレーズミー
疑問文・命令文・否定文英語で大文字にするルール|Christmas Day・Aichi Prefecture——固有名詞の小文字書きは減点大
30秒でわかる
英語で大文字にするのは、文の最初の1文字と固有名詞(名前として決まっている語)の2つだけです。固有名詞が複数の単語でできているときは、すべての単語を大文字で始めます——Christmas Day・Aichi Prefecture・the World Cup。逆にそれ以外の語は、文の途中では小文字です。迷ったら「これは名前か? ただの一般名詞か?」と自問してください。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: クリスマスには何か予定がありますか。
クリスマス当日を指す Christmas Day は、2語でひとつの固有名詞です。複数の単語でできた固有名詞は、すべての単語を大文字で始めます。Christmas だけ大文字にして day を小文字のままにする誤りが最多でした。
例文: 私は14歳のときに初めて空手をやりました。
逆向きの誤りです。空手は日本発祥でも固有名詞ではなく、英語では soccer や tennis と同じただのスポーツ名(一般名詞)。文の途中では小文字で karate と書きます。「日本語由来の語=特別」ではありません。
例文: 名古屋城は、愛知県にあります。
「愛知県」という地名の一部になった prefecture は、もう一般名詞ではなく名前の一部です。Aichi Prefecture・Nagoya Castle と、構成する単語すべてを大文字で始めます。
大文字・小文字のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第22位。当サービスの人手添削12年分で4,937回指摘されました。単語自体は合っているのに減点される、もったいない型の代表です。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
原因ははっきりしています。日本語には大文字・小文字の区別がそもそも存在しないからです。「クリスマス」「愛知県」「空手」——日本語ではどれも同じ顔で書くので、「この語は名前だから特別扱い」という判断を日本語では一度もしたことがありません。英語を書くとき、この判断を毎回・単語ごとに新しくやる必要があります。
誤りは3つのパターンに分かれます。第一に、複数の単語でできた固有名詞の後半を小文字にする(Christmas day・Aichi prefecture・the world cup)。頭の単語だけ「名前らしく」見えて、day や prefecture は普通の単語に見えるためです。第二に、日本語由来の語や強調したい語を大文字にしてしまう(Karate・Baseball is Playing fun)。「大事な語=大きく書く」という飾りの感覚が混ざっています。第三に、文の途中の語を文頭の勢いで大文字にする(Suddenly She began to cry)。大文字は飾りでも強調でもなく、「文の始まり」か「名前」かを示す記号——ここが日本語にない発想です。
図の内容を表にすると次のとおりです。
| 場所と種類 | 書き方 | 例 |
|---|---|---|
| 文の最初の1文字 | 大文字 | She suddenly began to cry. |
| 文中の固有名詞 | 単語ぜんぶ大文字始まり | Mike / English / Christmas Day / Aichi Prefecture / the World Cup / Mt. Fuji / the Internet |
| 文中のそれ以外の語 | 小文字 | karate / baseball / castle(単独で使うとき) |
採点ではどう減点されるか——2段階を知っておく
当サービスの採点(学校の定期試験の採点者を再現しています)では、大文字のミスは重さが2段階に分かれます。
- 文頭の大文字・文末のピリオドの欠落——うっかり型。この2つは合わせて−1までしか引かれません(i am a new student. のように両方落としても−1)。ピリオド側のルールはピリオドの使い方で詳しく説明しています
- 固有名詞の小文字書き・文中の不要な大文字——知識型。mike・aichi prefecture・Christmas day・Karate のような誤りは−2(問題により−1)。「名前だと知らなかった」誤りは、うっかりより重く採点されます
つまり「大文字なんて細かい話」ではありません。固有名詞を1語間違えるだけで、時制ミスと同じ重さの減点になります。
こう考える——書くときの判断手順
- 文の最初の1文字か?——なら大文字。ピリオドや ? で文を切ったら、次の語も新しい文頭です(Look! That man is ... の That も大文字)
- 文中なら、その語は「名前」か?——人名・地名・言語名・行事名・大会名など、この世で特定のひとつを指す名前なら大文字。ただのモノ・スポーツ・概念なら小文字
- 名前なら、構成する単語をぜんぶ大文字で始めたか?——Christmas Day・Aichi Prefecture・the Second World War(冠詞 the や of などの小さな語は小文字のまま)
- 最後に見直しで、文中に理由なく大文字で始まる語が残っていないかを探す——強調のつもりの大文字(Playing・She)は減点対象
ここまでは同じ、ここからは別
例外と「どちらも正解」を整理します。まず、同じ単語でも名前の一部かどうかで書き方が変わります。Nagoya Castle の castle は大文字ですが、「城を見た」の a castle は小文字。earth も、大地としての地球は the earth(小文字)が正解で、水星・火星と並べる天体名のときだけ the Earth です——大文字にしすぎても減点される好例です。次に、Celsius を celsius と書くのは通じるレベルで、当サービスの通常モードでは減点せず Good! 扱い(ただし試験では Celsius と書く方が安全)です。また the Second World War は World War II とも書けます——どちらも正解。ただし WWII と略すのは試験では避けたい書き方です。I(私)が常に大文字なのは固有名詞だからではなく英語の決まりごと——これも合わせて覚えてください。
まとめ——書いたあとのチェック
- 各文の最初の1文字は大文字か(ピリオド・? の直後も新しい文頭)
- 人名・地名・行事名は、構成する単語ぜんぶ大文字で始めたか(Christmas Day / Aichi Prefecture)
- 文中に、名前でもないのに大文字で始まる語が残っていないか(Karate → karate)
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「名古屋城は、愛知県にあります。」を、実際に英語で書いてみてください。Castle と Prefecture を大文字にできるかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「名古屋城は、愛知県にあります。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「大文字にするルール(capitalization)」への照合が 4,937回・0.8%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。