解説記事 — フレーズフレーズミー

疑問文・命令文・否定文

間接疑問文の語順|what is it ではなく what it is——疑問詞の後は普通の文

30秒でわかる

疑問文が文のまるごとではなく文の一部(know や ask の目的語など)になったものを間接疑問文といいます。間接疑問文では、疑問詞の後ろは疑問文の語順(動詞が前)ではなく、〈疑問詞+主語+動詞〉という普通の文の語順に戻します。that も付けません。迷ったら「この疑問詞のかたまりは、文の中の名詞の役をしていないか?」と自問してください。

×I don't know what time is it.
I don't know what time it is.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 重要なのは、手紙の差出人の目的は何かということだ。

×The important thing is what is the purpose of the sender of the letter.57回
The important thing is what the purpose of the sender of the letter is.

what 以下は「〜は何かということ」という名詞のかたまり(間接疑問文)なので、what is the purpose ではなく what the purpose … is と、主語+動詞の順にします。

例文: 私が彼女にどんなプレゼントをあげたのか、彼は私に尋ねた。

×He asked me that what present I gave her.53回
He asked me what present I gave her.

疑問詞 what が「〜ということ」のかたまりを作る役まで兼ねるので、that は不要です。that を削って what から始めます。

例文: 私が彼女にどんなプレゼントをあげたのか、彼は私に尋ねた。

×He asked me what present did I give her.32回
He asked me what present I gave her.

直接たずねる疑問文なら What present did you give her? ですが、文の一部になった間接疑問文では did を使わず、I gave という普通の文の語順に戻します。

第85位

間接疑問文の作り方のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第85位。当サービスの人手添削12年分で973回指摘されました。「疑問文の語順のまま」と「余計な that」の2パターンに集中しています。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語では、「何時ですか?」を文の中に入れても「何時わからない」と、語順は1ミリも変わりません。「か」を付けるだけで疑問文がそのまま名詞のかたまりになれるのです。ところが英語は、独立した疑問文と、文の一部になった疑問(間接疑問文)とで語順そのものを切り替えます。独立した疑問文は What time is it? と動詞を前に出しますが、文の一部になったとたん what time it is と普通の文の語順に戻る——この「切り替え」が日本語に存在しないため、覚えたての What time is it? を丸ごと I don't know の後ろに貼り付けてしまうのです。

もう一つのクセが「〜ということ」= that の反射です。「あげたのか(ということ)を尋ねた」の「ということ」を訳したくなって that を足すと、He asked me that what … という二重のつなぎ言葉になります。疑問詞は「つなぎ役」と「疑問の意味」を一人二役でこなすので、that の出番はありません。

独立した疑問文(動詞が前に出る) What time is it ? × そのまま文に埋め込む I don't know what time is it ○ 主語+動詞の順に戻す I don't know what time it is
独立した疑問文は is が前。文の一部になったら it is(主語+動詞)の順に戻す。動くのは is と it の2つの箱だけ。

図の内容を表にするとこうなります。

語順
独立した疑問文疑問詞+動詞(助動詞)+主語What time is it? / What present did you give her?
間接疑問文(文の一部)疑問詞+主語+動詞what time it is / what present I gave her
「〜かどうか」if/whether+主語+動詞whether robots have minds(that は不可)

こう考える——書くときの判断手順

  1. 疑問詞のかたまりが文の一部(know・ask・decide・wonder の目的語や、文の主語・補語)になっていないかを見る——なっていれば間接疑問文
  2. 間接疑問文なら、疑問詞の後ろを〈主語+動詞〉の普通の語順にする——do/does/did は消え、動詞が元の形に戻る(did I give → I gave)
  3. that を足していないか確認する——疑問詞がつなぎ役を兼ねるので that は不要。「〜かどうか」だけは疑問詞がないので if か whether を使う(ここも that は不可)
  4. 文の終わりの記号を見る——文全体が I wonder … のような平叙文なら、疑問の意味を含んでいてもピリオドで終える

なお、間接疑問文の中の代名詞と時制も「普通の文」基準に戻ります。実際のセリフでは "What present did you give her?" と you で聞かれても、地の文で報告するときは He asked me what present I gave her.——あげたのは「私」だからです。

ここまでは同じ、ここからは別

「主語+動詞の順」に直すやり方は一つではありません。「卒業後何をするか、もう決めた?」なら、Have you decided what you will do … のほかに what to do(疑問詞+to 不定詞)も正解です——主語がわかりきっているときは節ごと圧縮できます。また、Do you know …? のように文全体が疑問文のときは、文末の ? はそのまま残ります(中身の語順だけ平叙文に戻す)。逆に文全体が疑問文なら疑問文の語順が要る——独立した疑問文の作り方そのもの(Do you〜・What is〜)に不安があれば疑問文の作り方の記事を、疑問文以外も含めた語順の原則は語順の記事を見てください。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事の図と同じ型の「時計をなくしてしまい、時間がわからない。」を、実際に英語で書いてみてください。what time の後ろを普通の語順(what time it is)に戻せるかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「時計をなくしてしまい、時間がわからない。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「間接疑問文の作り方」への照合が 973回・0.1%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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