解説記事 — フレーズフレーズミー
疑問文・命令文・否定文間接疑問文の語順|what is it ではなく what it is——疑問詞の後は普通の文
30秒でわかる
疑問文が文のまるごとではなく文の一部(know や ask の目的語など)になったものを間接疑問文といいます。間接疑問文では、疑問詞の後ろは疑問文の語順(動詞が前)ではなく、〈疑問詞+主語+動詞〉という普通の文の語順に戻します。that も付けません。迷ったら「この疑問詞のかたまりは、文の中の名詞の役をしていないか?」と自問してください。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 重要なのは、手紙の差出人の目的は何かということだ。
what 以下は「〜は何かということ」という名詞のかたまり(間接疑問文)なので、what is the purpose ではなく what the purpose … is と、主語+動詞の順にします。
例文: 私が彼女にどんなプレゼントをあげたのか、彼は私に尋ねた。
疑問詞 what が「〜ということ」のかたまりを作る役まで兼ねるので、that は不要です。that を削って what から始めます。
例文: 私が彼女にどんなプレゼントをあげたのか、彼は私に尋ねた。
直接たずねる疑問文なら What present did you give her? ですが、文の一部になった間接疑問文では did を使わず、I gave という普通の文の語順に戻します。
間接疑問文の作り方のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第85位。当サービスの人手添削12年分で973回指摘されました。「疑問文の語順のまま」と「余計な that」の2パターンに集中しています。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語では、「何時ですか?」を文の中に入れても「何時かわからない」と、語順は1ミリも変わりません。「か」を付けるだけで疑問文がそのまま名詞のかたまりになれるのです。ところが英語は、独立した疑問文と、文の一部になった疑問(間接疑問文)とで語順そのものを切り替えます。独立した疑問文は What time is it? と動詞を前に出しますが、文の一部になったとたん what time it is と普通の文の語順に戻る——この「切り替え」が日本語に存在しないため、覚えたての What time is it? を丸ごと I don't know の後ろに貼り付けてしまうのです。
もう一つのクセが「〜ということ」= that の反射です。「あげたのか(ということ)を尋ねた」の「ということ」を訳したくなって that を足すと、He asked me that what … という二重のつなぎ言葉になります。疑問詞は「つなぎ役」と「疑問の意味」を一人二役でこなすので、that の出番はありません。
図の内容を表にするとこうなります。
| 形 | 語順 | 例 |
|---|---|---|
| 独立した疑問文 | 疑問詞+動詞(助動詞)+主語 | What time is it? / What present did you give her? |
| 間接疑問文(文の一部) | 疑問詞+主語+動詞 | what time it is / what present I gave her |
| 「〜かどうか」 | if/whether+主語+動詞 | whether robots have minds(that は不可) |
こう考える——書くときの判断手順
- 疑問詞のかたまりが文の一部(know・ask・decide・wonder の目的語や、文の主語・補語)になっていないかを見る——なっていれば間接疑問文
- 間接疑問文なら、疑問詞の後ろを〈主語+動詞〉の普通の語順にする——do/does/did は消え、動詞が元の形に戻る(did I give → I gave)
- that を足していないか確認する——疑問詞がつなぎ役を兼ねるので that は不要。「〜かどうか」だけは疑問詞がないので if か whether を使う(ここも that は不可)
- 文の終わりの記号を見る——文全体が I wonder … のような平叙文なら、疑問の意味を含んでいてもピリオドで終える
なお、間接疑問文の中の代名詞と時制も「普通の文」基準に戻ります。実際のセリフでは "What present did you give her?" と you で聞かれても、地の文で報告するときは He asked me what present I gave her.——あげたのは「私」だからです。
ここまでは同じ、ここからは別
「主語+動詞の順」に直すやり方は一つではありません。「卒業後何をするか、もう決めた?」なら、Have you decided what you will do … のほかに what to do(疑問詞+to 不定詞)も正解です——主語がわかりきっているときは節ごと圧縮できます。また、Do you know …? のように文全体が疑問文のときは、文末の ? はそのまま残ります(中身の語順だけ平叙文に戻す)。逆に文全体が疑問文なら疑問文の語順が要る——独立した疑問文の作り方そのもの(Do you〜・What is〜)に不安があれば疑問文の作り方の記事を、疑問文以外も含めた語順の原則は語順の記事を見てください。
まとめ——書いたあとのチェック
- know・ask・wonder などの後ろの疑問詞のかたまりは〈疑問詞+主語+動詞〉になっているか(do/does/did が残っていないか)
- 疑問詞の前に that を書いていないか(「〜かどうか」は if/whether)
- 文全体は平叙文か疑問文か——それに合わせてピリオドか ? を選んだか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事の図と同じ型の「時計をなくしてしまい、時間がわからない。」を、実際に英語で書いてみてください。what time の後ろを普通の語順(what time it is)に戻せるかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「時計をなくしてしまい、時間がわからない。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「間接疑問文の作り方」への照合が 973回・0.1%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。