解説記事 — フレーズフレーズミー

疑問文・命令文・否定文

命令文の作り方|動詞の原形で始める・Please の位置・Don't の使い方

30秒でわかる

命令文は主語を置かず、動詞の原形で文を始めます(Open the door./Be quiet!)。禁止は原形の前に Don't(Don't open the door.)、「〜してください」という丁寧な依頼なら Please を文頭(または文末にカンマ+please)に足します。迷ったら「和文に『ください』があるか?」と自問——あるのに Please がない文は、日本語の「開けなさい」に当たるきつい命令になります。

×Email me when you get home.(「メールしなさい」)
Please email me when you get home.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。文法としては正しい命令文なのに、丁寧さが和文と合わずに減点された例が上位を占めます。

例文: 家についたら私にメールしてください。

×Email me when you get home.78回
Please email me when you get home.

動詞で文を始めると「〜しなさい」という命令文になります。和文は「〜してください」と丁寧に依頼しているので、Please を付けて丁寧さをそろえます。

例文: 京都に着いたら私たちに必ず電話してください。

×Be sure to call us when you arrive in Kyoto.49回
Please be sure to call us when you arrive in Kyoto.

Be sure to 〜(必ず〜する)は正しく使えているのに、「〜してください」の丁寧さが抜けています。文頭に Please を足しましょう。

例文: 京都に着いたら私たちに必ず電話してください。

×Don't forget to call us when you arrive in Kyoto.35回
Please don't forget to call us when you arrive in Kyoto.

「忘れずに〜して」を Don't forget to 〜 で表すのは正解です。ただしこのままだと「忘れるな」という命令口調。Please は Don't のさらに前に置きます(Please don't 〜)。

第89位

命令文の作り方・使い方のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第89位。当サービスの人手添削12年分で875回指摘されました。原形で始める形そのものより、「ください」なのに Please を落とす誤りが大半です。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語では「メールして」「メールしてください」「メールしなさい」と、文末を変えるだけで命令から丁寧な依頼まで調節できます。一方英語の命令文は、動詞の原形で始める骨組みは1つだけで、丁寧さは Please という語を足すかどうかで切り替えます。日本語の感覚では「英文が組み上がった時点で完成」に見えるため、丁寧さの部品を足し忘れる——これが最多パターンの正体です。

もう1つのクセは be動詞です。日本語の「静かに!」「気をつけて」には動詞らしい動詞が見えないため、Quiet! や Please sure to ... のように be を落とした形を作りがちです。quiet も sure も形容詞なので、命令文にするには原形の be が必要です(Be quiet!/Please be sure to ...)。

ふつうの文 You open the door. 命令文=主語を外し、原形で始める 主語なし Open the door. 丁寧・禁止は原形の前に足す Please don't open the door. 並び順は固定: Please → don't → 動詞の原形
命令文は主語の枠を空にして動詞の原形から始める。丁寧の Please、禁止の don't は原形の前に、この順で置く。

図の内容を表にするとこうなります。

言いたいこと
〜しなさい・〜して動詞の原形 〜.Open the door./Listen to music.
〜してくださいPlease + 原形 〜.(または 〜, please.)Please email me.
〜するなDon't + 原形 〜.Don't open the door.
〜しないでくださいPlease don't + 原形 〜.Please don't open the door.
形容詞の命令(静かに!など)Be + 形容詞Be quiet!/Please be careful.

こう考える——書くときの判断手順

  1. 和文の文末を見る——「ください」があるか? あるなら Please を用意する。「〜しなさい」「〜して!」なら Please なしの命令文でよい
  2. 動詞を原形にして文頭に置く(opening・listened などの変化形は不可)。動詞が見当たらない「静かに」「必ず〜」型は、be を補って Be quiet/be sure to 〜 にする
  3. 禁止なら原形の前に Don't。Please も付けるなら Please don't 〜 の順
  4. 文末の記号を確認する——命令文はピリオドで終える(Please があっても疑問文ではないので「?」は付けない)。「静かに!」のような強い注意なら「!」を付ける

文末の記号の詳しい使い分けはピリオドの記事を、Don't の元になっている否定文の作り方は否定文の記事を参照してください。

ここまでは同じ、ここからは別

Please の位置は文頭が基本ですが、文末にカンマで添える形も正解です(Don't open the door, please.——当サービスの採点でも別解として認めています)。When you get to Kyoto, please be sure to call us. のように、副詞のかたまりを前に出した文でも命令文の直前に please を置けば同じです。

一方、Please を付けても「許可を求める文」にはなりません。「消しゴムを借りてもいいですか」を Please lend me your eraser. と書くと、丁寧に見えても中身は「貸してください」という依頼で、「借りてもいい?」と許可を求める和文とはずれて減点になります。許可は Can I 〜?/May I 〜? で尋ねます(can・could・be able to の記事)。また「必ず電話して」に never fail to 〜 を使うのも不可——never は「いつも〜ない」という習慣の言葉で、1回限りのお願いには don't forget to 〜 を使います。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「京都に着いたら私たちに必ず電話してください。」を、実際に英語で書いてみてください。Please の付け忘れと be sure to の形がそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「京都に着いたら必ず電話して…」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・順位は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「命令形の作り方と使い方」への照合が 875回・0.1%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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