解説記事 — フレーズフレーズミー

前置詞・時の表し方

前置詞 at の使い方|in・during との使い分けは「点」のイメージで決まる

30秒でわかる

at の中心イメージは「一点をピンで指す」です。時刻・時点(at seven / at lunchtime)、地点(at the station)、目盛り上の一点(at 100 degrees)——ぜんぶ「点」。「昼休みに来て」のように時を一点で指定するだけなら at で、「〜の間ずっと」と幅を言いたいときだけ during を使います。

×Come to the library during lunch break.
Come to the library at lunch break.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 彼はアンナ(Anna)に昼休みに図書館に来るように言った。

×He told Anna to come to the library during lunch break.168回
He told Anna to come to the library at lunch break.

「昼休みに来て」は、落ち合う時をひとつの点として指定しているだけなので at lunch break。during は「昼休みの間ずっと〜する」と幅を意識するときの言い方です。

例文: その光景を見て、笑わないわけにはいかなかった。

×I couldn't help laughing seeing the sight.166回
I couldn't help laughing at the sight.

laugh at 〜 で「〜を見て(〜に向かって)笑う」。at が笑いの向かう一点を指すので、see や seeing を重ねる必要はありません。

例文: 水は100℃で沸騰する。

×Water boils 100 degrees.161回
Water boils at 100 degrees.

「100℃で」の「で」にあたる前置詞 at が抜けています。温度計の目盛りという線の上の一点を指すので at 100 degrees です。

第41位

「前置詞 at」のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第41位。当サービスの人手添削12年分で2,857回指摘されました。during・in への置き換えと、at そのものの脱落の2方向に集中しています。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語では「昼休み」「100℃」「光景見て笑う」——「に」「で」「を」がそれぞれ別の助詞に見えるので、英語でも別々の訳語を探してしまいます。「昼休みのに」と言い換えられるから during、「100℃で」の「で」は訳しようがないから無視、「〜を見て」だから see を足す——どれも日本語からの直訳で起きる誤りです。

英語の at はこの3つを「一点をピンで指す」という1つのイメージでまとめます。時計の上の一点(at seven・at lunchtime)、地図の上の一点(at the station)、目盛りの上の一点(at 100 degrees)、視線や感情が向かう一点(look at・laugh at)。「点」と見えたら at、と発想を切り替えるのがこの前置詞の攻略法です。

at = 地点 in = 囲いの中 on = 面に接触
at は点、in は境界の中、on は面への接触。同じ場所・時でも「点と見るか、広がりと見るか」で前置詞が変わる。

図の見方を時間に当てはめると、こう整理できます。

言いたいこと考え方
時刻・時点にat seven / at lunchtime / at lunch break時計の上の一点
〜の間ずっとduring the vacation期間の幅の中で続く
月・年・季節にin July / in 2026大きな囲いの中(詳しくは in の記事へ)
目盛りの一点でat 100 degrees / at full speed温度・速度の目盛り上の点
視線・反応の向かう先look at / laugh at / be surprised at一点に向ける

こう考える——書くときの判断手順

  1. 時なら、一点として指定しているか——時刻・lunchtime・lunch break のような時点は at。「その間ずっと」の幅を言うなら during、月・年のような大きな囲いなら in
  2. 場所なら、点として指すか——駅・レストランなど地図上の一点として言うなら at(work at a restaurant)。その中での活動として広がりを意識するなら in(in の記事
  3. 温度・速度・値段など目盛りの上の一点は at——Water boils at 100 degrees
  4. look・laugh・be surprised の向かう先は at——laugh at the sight(at だけで「〜を見て」まで含むので see を重ねない)

ここまでは同じ、ここからは別

at がいつでも唯一の正解というわけではありません。「昼休みの間じゅう図書館で勉強した」のように幅の中で続くことを言うなら during lunch break が正しい英語です。誤りになるのは「昼休みに来て」と一点を指定する場面で during を使ったとき。また「家にいる」は be at home でも be home でも正解です(home はそれ自体で副詞のはたらきができるため。当サービスの採点でも両方可)。「彼の働くレストラン」のような文では、work at(地点)のほか work in(中に重点)や work for(組織のために)も使えます。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「彼はアンナ(Anna)に昼休みに図書館に来るように言った。」を、実際に英語で書いてみてください。「昼休みに」を at で言えるかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「彼はアンナに昼休みに図書館に来るように言った。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「前置詞 at のイメージ(意味と使い方)」への照合が 2,857回・0.4%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

← 解説記事の一覧フレーズフレーズミーをはじめる