解説記事 — フレーズフレーズミー
動詞の形(時制)is と are・was と were の使い分け|be動詞の活用で間違えやすいパターン
30秒でわかる
be動詞(am / is / are / was / were)は、主語のかたまりの「頭」になっている名詞と、現在か過去かの2つだけで決まります。of 〜 や who 〜 などの飾りは頭ではありません。迷ったら「この文の主役の名詞はどれか? それは単数か複数か?」と自問してください。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 彼は日本が生んだもっとも偉大な科学者の一人です。
who の中身の be動詞は、直前の先行詞に合わせます。ここでの先行詞は the greatest scientists(複数)——「彼」ではありません。one of につられて単数にすると減点です。
例文: この車はどこか故障している。
something・anything・everything などの -thing は常に単数扱いです。「どこか(複数箇所?)」という日本語の感覚に引きずられないように。
例文: 私の家の壁は白いです。
主語のかたまり the walls of my house の主役は walls です。of my house は walls を説明する飾りにすぎません。be動詞の直前にある house(単数)に合わせてしまうのが定番の間違いです。
be動詞の活用のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第33位。当サービスの人手添削12年分で3,401回指摘されました。中1で習う文法なのに、主語が長くなったとたんに上級者でも間違える型です。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語の「です・ます」は、主語が誰でも・いくつでも形が変わりません。「壁は白いです」「壁(複数)は白いです」——同じです。だから日本語で考えているかぎり、「主語の数を数えてから動詞を選ぶ」という工程そのものが頭にないのです。英語はここが逆で、be動詞を書く瞬間に必ず「主語は単数か複数か・現在か過去か」の判定を要求してきます。
もうひとつのクセは、be動詞の直前にある名詞に合わせてしまうこと。日本語は「私の家の→壁」と、大事な名詞が最後に来る言語です。英語は逆に the walls of my house と、主役が先・飾りが後。この語順の違いのせいで、直前の house や one of の one など「近くにある別の名詞」に目が吸い寄せられます。
図の考え方を表にすると、be動詞の選択はこれだけです。
| 主語(かたまりの頭) | 現在 | 過去 |
|---|---|---|
| I | am | was |
| 3人称の単数(he / it / something / reading books) | is | was |
| you・複数(we / they / walls / people) | are | were |
活用表よりも間違いが集中するのは「その主語はどっち扱いか」の判定です。誤答データで多い順に並べます。
| 主語 | 扱い | 理由 |
|---|---|---|
| people | 複数 | 「人々」の意味で最初から複数。a lot of people でも複数のまま |
| something / everyone など | 単数 | -thing・-one・-body は常に単数扱い |
| reading books などの動名詞句 | 単数 | 「本を読むこと」というひとつの事柄。books につられない |
| the number of 〜 | 単数 | 「〜の数」というひとつの数値 |
| snow・water など数えられない名詞 | 単数 | a lot of snow でも単数のまま |
なお主語が he / she / it 単数のときに一般動詞へ s を付ける話は、別記事三単現の sで扱っています。この記事は be動詞の側です。
こう考える——書くときの判断手順
- 主語のかたまりの頭(主役の名詞)を指でさす——of 〜・who 〜 などの飾りを外して残る名詞が頭。The walls of my house なら walls、one of the scientists の関係詞の中なら先行詞 scientists
- その頭は単数扱いか複数扱いか——people は複数、something・動名詞句・the number of 〜・数えられない名詞は単数。There is / are 構文では be動詞の後ろの名詞が主語
- 現在か過去か——「そのとき・昨夜」など過去の合図があれば was / were。受け身(named など)でも「〜された」なら be動詞を過去形にする
- 最後にbe動詞を落としていないか見る——「親切です」「同じ背の高さです」のような「〜です」の文は、be動詞がないと文になりません(× You very kind.)
ここまでは同じ、ここからは別
主語の数は、書き手がどちらの形を選んだかで正解が変わることがあります。「私の家の壁は白い」は、壁を1枚と見れば The wall of my house is white.、複数と見れば The walls of my house are white.——当サービスの採点では両方正解です。減点されるのは walls ... is のような組み合わせの不一致だけ。「校舎の3分の2」も同じで、building なら was、buildings なら were のどちらも認めています。逆に people や something は書き手が選べません——people is はどう書いても誤りです。
まとめ——書いたあとのチェック
- be動詞は、直前の名詞でなく主語のかたまりの頭に合わせたか(of 〜 は飾り)
- people は複数・something と動名詞句と the number of は単数、にしてあるか
- 過去の話に was / were を使ったか。「〜です」の be動詞を落としていないか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「渋谷(Shibuya)には若い人が多い。」を、実際に英語で書いてみてください。There is か There are か——people と a lot of の扱いがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「渋谷には若い人が多い。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「be動詞の活用」への照合が 3,401回・0.5%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。