解説記事 — フレーズフレーズミー
動詞の形(時制)現在進行形はいつ使う?|「〜している」を現在形で書いてしまうミス
30秒でわかる
現在進行形(be動詞+動詞の -ing 形)は、「今まさに途中」の動作・変化を表す形です。日本語の「〜している」が出てきて、それが今この瞬間に進んでいるなら進行形、「いつもしている」習慣なら現在形——ここの振り分けが減点の分かれ目です。迷ったら「今やめさせられるか?」と自問してください。途中でやめさせられる動作なら進行形です。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 雨が降っているにもかかわらず弟は外で遊んでいる。
「(今)雨が降っている」ので現在進行形 it is raining。現在形 it rains は「(この地域では)雨が降るものだ」という一般論に聞こえてしまい、目の前の雨を表せません。
例文: 雨が降っているにもかかわらず弟は外で遊んでいる。
雨の側だけ進行形にして、「遊んでいる」を現在形に戻してしまうパターン。plays だと「遊びます(習慣)」の意味になります。今続いている行動はどちらの節も進行形です。
例文: 彼はいつも人の悪口ばかり言っている。
be 動詞を書いたのに動詞が原形のまま、という「形の作り忘れ」です。進行形は be 動詞と -ing の2つそろって1セット——is complain のような組み合わせはありません。
現在進行形のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第49位。当サービスの人手添削12年分で1,652回指摘されました。「進行形にすべき場面で現在形を書く」意味のミスと、「be 動詞か -ing のどちらかが欠ける」形のミスの2系統に分かれます。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語の「〜する」と「〜している」は、英語の現在形・進行形ときれいに対応しません。まず、日本語では天気や状況を「雨が降る」と言い切っても不自然でないため、「降っている」を rains と訳しても違和感に気づきにくい。ところが英語の現在形は「習慣・いつものこと・一般的事実」の専用形で、目の前で進んでいる出来事には使えません。It rains a lot in June.(6月はよく雨が降る)は現在形、今窓の外の雨は It is raining. です。
もうひとつは形の問題です。日本語の「〜している」は動詞の語尾を変えるだけで作れますが、英語の進行形は be 動詞と -ing の2部品が要ります。日本語に「be 動詞にあたる部品」が存在しないため、Tom reading a book(is 落ち)や He is complain(-ing 落ち)のように、片方だけで書いてしまうのです。当サービスの採点でも、be 動詞の脱落はそれ単独で減点対象です。
図の内容を表にするとこうなります。
| 言いたいこと | 形 | 例 |
|---|---|---|
| いつもすること・習慣 | 現在形 | My sister always talks a lot.(いつもよく喋る) |
| 今まさに進行中の動作 | 現在進行形 | Tom is reading a book now.(今読んでいる) |
| 今進んでいる変化 | 現在進行形 | The number is increasing.(増えつつある) |
| 一般的な事実 | 現在形 | It rains a lot in June.(6月はよく降る) |
「増えている」「深刻化している」のような変化の途中も進行形の守備範囲です。The number of people ... is increasing.(増えている)を現在形 increases にすると、変化の実感が消えた静止した文になり、当サービスの採点でも減点対象です。
こう考える——書くときの判断手順
- 日本語に「〜している」があるか見る——あれば進行形の候補。ないのに今の場面を描いていないかも確認する(「雨が降っているにもかかわらず」の従属節も忘れずに)
- それは今まさに途中か、いつものことか——途中(今やめさせられる・あとで終わる)なら進行形、習慣・一般論なら現在形。「増えている」「〜しつつある」という変化の途中も進行形
- 進行形と決めたら部品を2つそろえる——主語に合った be 動詞(am/are/is)+動詞の -ing 形。疑問文でも Who is singing ...? のように is を落とさない
- 文の中に「今」を示す語(now・目の前の場面・Look! など)があれば、進行形のサイン
この手順は当サービスの採点基準とそのまま対応しています。手順2が「雨が降っている」を it rains と書く減点(現在形で進行中を表せない)、手順3が be 動詞・-ing の脱落の減点にあたります。
ここまでは同じ、ここからは別
進行形と現在形の線引きには、知っておくと安心な「両方正解」の領域があります。まず、習慣でも進行形が正解になることがあります。「姉はいつもたくさん喋ります」は My sister always talks a lot.(現在形)が基本ですが、is always talking と進行形にしても、いつも喋っているという臨場感(ときに あきれ気味のニュアンス)を出す言い方として正解です。当サービスの採点でも別解として認めています。逆に言えば、always があるから現在形、と機械的に決まるわけではありません。
また、「読んでいるんですが、まだ読み終えていない」のような文では、現在進行形 I am reading ... と現在完了進行形 I have been reading ... のどちらも模範解答です。続けてきた感じを出したければ完了進行形が使えます。現在完了そのものは現在完了の記事で扱っています。
なお、この記事は「今のことを書く場面」の話です。現在形そのものの守備範囲は現在形の記事、be going to や will との未来の言い分けは未来表現の記事を参照してください。
まとめ——書いたあとのチェック
- 「〜している」(今まさに途中・変化の途中)を現在形で書いていないか
- be 動詞(am/are/is)と -ing の2部品がそろっているか(疑問文の is 落ちに注意)
- 逆に、習慣・一般論をわざわざ進行形にしていないか(臨場感を出す意図があるなら可)
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「雨が降っているにもかかわらず弟は外で遊んでいる。」を、実際に英語で書いてみてください。「降っている」「遊んでいる」を進行形にできるかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「雨が降っているにもかかわらず弟は外で遊んでいる。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「現在進行形(am/are/is doing)の用法」への照合が 1,652回・0.3%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。