解説記事 — フレーズフレーズミー
単語の使い分け「教える」は teach・tell・show のどれ?|道を教えるのは teach ではない
30秒でわかる
日本語の「教える」は1語ですが、英語は中身で分かれます。学問・知識・技術を教えるなら teach、道順や電話番号など単なる情報を伝えるなら tell、実演や図で見せて教えるなら show。「駅までの道を教えて」は情報の伝達なので tell です。
まず、実際の間違いを見てください
次の1つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 駅までの道を教えてください。
道順・住所・セール情報など、単に情報を伝達する場合は tell を使います。teach は学問、知識、技術、やり方などを教えるときの語です。
「教える」の訳し分けミスは、よくある誤り全222タイプの中で第158位。当サービスの人手添削12年分で176回指摘されました。誤答は「道を教える+teach」にほぼ集中しています。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語では、数学を教えるのも、道を教えるのも、手品のやり方を教えるのも、全部「教える」です。英語では、相手に渡すものが何かで動詞が変わります。まとまった知識や技術を身につけさせるのか、ただ情報をひとつ伝えるのか、目の前でやって見せるのか——この3つを英語は別の行為として扱います。単語帳で teach =「教える」と最初に覚えるため、「教える」と見た瞬間に teach へ手が伸びるのが誤りのもとです。
3語の意味と例文
teach は、学問や知識、技術ややり方を「教える」ときに使います。
(彼は地元の学校で地理を教えている)
(トランプの手品のやり方を教えて)
tell は、道順や住所や電話番号など、単なる情報を「教える、伝える」ときに使います。
(彼はその会議が無しになったことを私に教えた)
show は、地図を描いたり、図示したり、実演して「教える」ときに使います。
(玉ねぎのスライスの仕方を(実演で)教えてくれませんか)
使い分け表
| 語 | 教え方の中身 | 典型例 |
|---|---|---|
| teach | 学問・知識・技術・やり方を身につけさせる | 教科を教える、手品を教える |
| tell | 情報をことばで伝える | 道順・住所・電話番号・予定の変更 |
| show | 見せて・実演して教える | 地図を描いて道を示す、やって見せる |
なお「道を教える」は、口で説明するなら tell me the way、地図を描いたり連れて行ったりして示すなら show me the way と、伝え方によってどちらも使えます。teach だけが不可です。
まとめ——書いたあとのチェック
- 道順・住所・番号の「教えて」に teach を使っていないか(tell が正解)
- teach は学問・技術・やり方を身につけさせるときだけ
- 見せて教えるなら show
データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「teach, tell, show の違い(教える)」への照合が 176回・0.03%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。