解説記事 — フレーズフレーズミー

冠詞と名詞の形

英語の分数の書き方|two thirds の s——分子は基数・分母は序数+複数形

30秒でわかる

英語の分数は「分子=基数(one, two, three)」+「分母=序数(third, fourth, fifth)」の順に並べます。3分の1は one third、3分の2は two thirds。ポイントは分母の s です——分子が2以上なら、分母の序数を複数形にします。「third(3分の1)が2つ」だから two thirds、と数えると忘れません。迷ったら「分子はいくつ? 2以上なら分母に s」と自問してください。

×Two third of the school building was destroyed.
Two thirds of the school building was destroyed.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 私たちは地球の約4分の3が水で覆われていることを忘れがちだ。

×We tend to forget that about three-fourth of the earth is covered with water.52回
We tend to forget that about three-fourths of the earth is covered with water.

分子が 3(複数)なので、分母の序数は複数形 fourths にします。「fourth(4分の1)が3つ」だからです。

例文: 校舎の3分の2が取り壊された。

×Two third of the school buildings were broken down.24回
Two thirds of the school buildings were broken down.

分子は基数(two)、分母は序数(third)——ここまでは合っています。分子が2なので、分母は複数形 thirds にします。

例文: 生徒の3分の1が満点だった。

×One thirds of the students got full points.19回
One third of the students got full points.

逆向きの誤りです。分子が1のときは「third がひとつ」なので、分母は単数形のまま。s をつけるのは分子が2以上のときだけです。

第57位

分数の書き方のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第57位。当サービスの人手添削12年分で1,452回指摘されました。出番は多くないのに、出たときの正答率が低い——「知っているかどうか」だけで差がつく型です。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語の分数は「3分の2」——分母を先に言い、数字を2回言うだけで、単数・複数の区別はどこにも出てきません。ところが英語の分数は発想がまるで違います。英語では 1/3 を「third という名前の部品」として扱い、2/3 は「その部品が2個」と数えます。つまり two thirds の s は、two books の s と同じ、ただの名詞の複数形なのです。

日本語には名詞の複数形という仕組み自体が薄いため(詳しくは冠詞と名詞の形)、「third を数えている」という意識が生まれず、s の付け忘れ(two third)や、逆に「分数はとにかく s」と丸暗記したことによる付けすぎ(one thirds)が起きます。もうひとつ、語順も罠です。日本語は「3分の→2」と分母が先ですが、英語は two thirds と分子が先。「後ろから訳す」clumsy な処理の中で、of を挟んで two of thirds としてしまう誤りも見られます(of は「分数 of 全体」の位置にだけ使います)。

分数の2つのスロット 分子=基数one / two / three 分母=序数third / fourth / fifth ○ 1/3 = one third third(1/3 の部品)が1つ → 単数のまま ○ 2/3 = two thirds third が2つ → 複数形の s をつける(two books と同じ) × two third(s 落ち) × one thirds(s 余り)
分子は基数・分母は序数。分母の s は「部品 third を数えた複数形」。

図の内容を表にすると次のとおりです。

分数英語考え方
1/3one thirdthird が1つ → 単数
2/3two thirdsthird が2つ → 複数形
3/4three-fourths / three quartersfourth(quarter)が3つ → 複数形
1/2half / one half2分の1だけは second を使わず half

こう考える——書くときの判断手順

  1. 分子を先に、基数(one, two, three)で言う——日本語と逆順なので意識して前に出す
  2. 分母を序数(third, fourth, fifth)で続ける。分子と分母の間に of は挟まない(× two of thirds)
  3. 分子は2以上か?——2以上なら分母に複数形の s(two thirds / three-fourths)。分子が1なら単数のまま(one third)
  4. 「分数 of 名詞」を主語にしたら、動詞の単数・複数は of の後ろの名詞に合わせる——two thirds of the school building(単数の建物のひとかたまり)は was、two thirds of the students(複数の生徒たち)は were。thirds の s につられて機械的に複数扱いしないこと

ここまでは同じ、ここからは別

まず4分の1は2通りあります。fourth のほかに quarter(4分の1を表す独立した名詞)が使えて、当サービスの採点でも three-fourths と three quarters はどちらも模範解答です。細かい流儀として、fourths 型はハイフンでつなぎ(three-fourths)、quarters は名詞なのでハイフンなしの three quarters と書くのが標準です(ハイフンつきの three-quarter は「七分袖 a three-quarter sleeve」のような形容詞用法)。次に、2分の1は half——one second とは言いません。half of the students / half the students のどちらも使えます。最後に、手順4の動詞の一致は「ひとかたまり」として見るかどうかで揺れる場面もありますが、試験では「of の後ろの名詞に合わせる」で判断すれば安全です。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「校舎の3分の2が取り壊された。」を、実際に英語で書いてみてください。two thirds の s を落とさず書けるかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「校舎の3分の2が取り壊された。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「分数の書き方」への照合が 1,452回・0.2%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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