解説記事 — フレーズフレーズミー
冠詞と名詞の形英語で1億は?million・billion・trillion の使い方|「万」がない英語の数え方
30秒でわかる
英語の大きな数は3桁区切りで数えます。thousand(千)→ million(100万)→ billion(10億)→ trillion(1兆)。日本語の「万」「億」にあたる単語はないので、1億は「100万が100個」= one hundred million と組み立てます。語順は必ず「小さい単位が前」(hundred million)で、two million のように数を前に付けても million に複数の s は付けません。迷ったら数字を 100,000,000 と書き出し、カンマで区切って読み上げてください。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 1億円あったら、家が買えるのになあ。
one million yen は100万円。それでは家は買えません。1億は 100,000,000=100万×100 なので、one hundred million と組み立てます。「1」に引きずられて one million と書くのがこのタグで最多の誤りです。
例文: 1億円あったら、家が買えるのになあ。
「100万が100個」なので、個数の hundred が前・単位の million が後ろです。million hundred と並べると「100万個の100」という意味不明な順番になります。語順は 数+(hundred)+大きな単位 の一方向だけです。
例文: 1億円あったら、家が買えるのになあ。
ten million は1千万円で、ひと桁足りません。「億は万の1万倍」という日本語の桁感覚を million に掛け合わせるとずれます。数字で書き出してから 10,000,000(ten million)と 100,000,000(a hundred million)を見比べてください。
million・billion など大きな数のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第93位。当サービスの人手添削12年分で816回指摘されました。出てくる問題は限られるのに、出てきたときの正答率が極端に低い——「その場で組み立てる技術」が要るタイプの誤りです。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
原因ははっきりしていて、日本語は4桁区切り、英語は3桁区切りという数え方の仕組みの違いです。
日本語は「万(10,000)」を基準に、万→億→兆と4桁ごとに新しい単位が生まれます。英語には「万」にあたる単語がなく、thousand(1,000)を基準に thousand→million→billion→trillion と3桁ごとに単位が変わります。カンマが3桁ごとに打たれるのは、英語の数え方に合わせた印だったのです。
だから日英の単位は一対一に対応しません。ずれ方を表で見てください。
| 数字 | 日本語 | 英語 |
|---|---|---|
| 1,000 | 千 | one thousand |
| 10,000 | 万 | ten thousand(「万」の単語はない) |
| 100,000 | 10万 | one hundred thousand |
| 1,000,000 | 100万 | one million |
| 10,000,000 | 1千万 | ten million |
| 100,000,000 | 1億 | one hundred million(「億」の単語はない) |
| 1,000,000,000 | 10億 | one billion |
| 1,000,000,000,000 | 1兆 | one trillion |
「億」にあたる単語がないので、日本語の「1億」を訳すときは頭の中で両替が必要です。「1」億だから one million・one billion——と日本語の「1」を英語の単位に直接くっつけると、100万か10億になってしまう。これが誤答カード1のパターンです。正しくは「1億=100万が100個」と分解して one hundred million。逆に billion から日本語に戻すときも「10億」と、頭に10が付くことに注意してください。
もう1つ、日本語にない決まりが複数の s の扱いです。前に数が付くとき、hundred・thousand・million・billion は単数のまま使います。
| 形 | 正誤 | 意味 |
|---|---|---|
| two hundred million yen | ○ | 2億円(数+単位は s なし) |
| two hundreds millions yen | × | ——(数が前に付いたら s は付けない) |
| millions of people | ○ | 何百万もの人々(漠然と「何百万もの」と言うときだけ s+of) |
こう考える——書くときの判断手順
- まず数字で書き出して3桁ごとにカンマを打つ——1億なら 100,000,000
- カンマの数で単位を決める——カンマ1つ=thousand・2つ=million・3つ=billion・4つ=trillion。100,000,000 はカンマ2つなので million の仲間
- 一番左のかたまりを読む——「100」なので one hundred。合わせて one hundred million。語順は必ず「数(+hundred)+単位」で、単位が後ろ
- 前に数が付いた hundred・million に s を付けていないか確認する——two hundred million(s なし)
ここまでは同じ、ここからは別
one hundred million と a hundred million はどちらも正解です(one の代わりに a で「1つの」を表せます。当サービスの人手添削でもどちらの形にも直しています)。また、数字表記そのものが誤りなわけではありません——硬い英作文では two hundred million yen と綴り出す方が望ましいという減点リスク(小さめの減点)の扱いで、200 million yen が「間違い」になるわけではないのです。どの数を綴りで書くかの一般ルールは数字のスペルアウトの記事で扱っています。なお millions of people(何百万もの)のように漠然とした多数を言うときだけは s を付けるのが正しい形で、これは「数+単位」の形とは別物です。分数(two thirds など)の s のルールはまた別にあり、分数の記事にまとめています。
まとめ——書いたあとのチェック
- 「億」をそのまま million/billion に置き換えていないか(1億= one hundred million。数字で書き出してカンマで確認)
- 語順は「数+hundred+単位」か(× a million hundred)
- 数が前に付いた hundred・million・billion に s を付けていないか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「1億円あったら、家が買えるのになあ。」を、実際に英語で書いてみてください。「1億」を one hundred million と組み立てられるかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「1億円あったら、家が買えるのになあ。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「million, billion, trillion など大きな数の表し方」への照合が 816回・0.1%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。