解説記事 — フレーズフレーズミー
文型・語順句動詞(群動詞)の使い方|put it on はよくて put on it はダメな理由
30秒でわかる
put on 〜(〜を着る)・call on 〜(〜を訪ねる)のように、動詞を含む2語以上で1つの動詞の働きをするものが句動詞(群動詞)です。動詞+副詞型(put on)は目的語を間に挟めて、代名詞なら必ず間に置きます(put it on。put on it は×)。動詞+前置詞型(call on)は間に挟めません。実際の答案では、throw away の away を落として「投げる」にしてしまう、belong to の to を in と書く、といった誤りが出ています。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に指摘された誤答です。
例文: それをごみ箱に捨てておいてください。
throw を単独で使うと「投げる」という意味になります。「捨てる」は throw away。目的語が代名詞 it なので、throw it away と間に挟みます。
例文: マイク(Mike)は小学生の頃、バスケ部に入っていたことがあります。
「所属する」の熟語は belong to です。動詞+前置詞型の句動詞は、前置詞まで含めて1つの決まり文句として覚えます。
例文: もし私が君の立場にいたら、きっとこの計画を実行するでしょう。
carry out のような句動詞は、it や her などの代名詞は間に挟めても、2語以上の名詞句を間に挟むことはまれです。carry it out とは言えても、this plan なら carry out this plan とする方が自然です。
句動詞まわりの誤りは、よくある誤り全222タイプの中で第162位。当サービスの人手添削12年分で158回指摘されました。副詞・前置詞の落とし(throw だけ)、前置詞の取り違え(belong in・crashed by)、目的語の置き場所(carry this plan out)の3パターンに分かれます。
句動詞(群動詞)とは何か
put on 〜(〜を着る)や call on 〜(〜を訪ねる)のように、動詞を含む複数の語でできていて、1つの動詞のような働きをするものを句動詞(群動詞)といいます。put on のように動詞+副詞という形と、call on のように動詞+前置詞という形がありますが、これは見た目からは判断できません。
副詞型か前置詞型かは「間に語を入れてみる」で分かる
2つの語の間に単語を挿入して、意味を成すかどうかで判断します。
動詞+副詞の場合は、全体として自動詞になるものと他動詞になるものがあります。動詞+前置詞の場合は、後ろに必ず言葉を必要とするので、全体として他動詞になります。
代名詞が目的語なら、必ず間に入れる
動詞+副詞型で、代名詞を目的語にするときは、口調の関係から必ず2つの語の間に代名詞を入れます。
「着る」の put on と wear の違いはwear と put on の記事で、belong to はjoin と belong の記事で扱っています。
動詞+副詞 の句動詞の例
- bring about 〜(〜を引き起こす)
- bring up 〜(〜を育てる)
- carry on 〜(〜をし続ける)
- carry out 〜(〜を実行する)
- come about((事故などが)起こる)
- get away(逃げる)
動詞+前置詞 の句動詞の例
- ask for 〜(〜を求める)
- call for 〜(〜を必要とする)
- come across 〜/run across 〜(〜と偶然出会う)
- go over 〜(〜を復習する)
- look after 〜(〜の世話をする)
- belong to 〜(〜に所属している)
3語以上の句動詞
動詞+副詞+前置詞のように、3語以上からなるものもあります。
- put up with 〜(〜を我慢する)
- catch up with 〜(〜に追いつく)
- live up to 〜(〜に応える)
- look forward to 〜(〜を楽しみに待つ)
使い分け表
| 型 | 目的語を間に挟めるか | 代名詞のとき | 例 |
|---|---|---|---|
| 動詞+副詞 | 挟める(長い名詞句は後ろが自然) | 必ず間に | put it on / throw it away |
| 動詞+前置詞 | 挟めない | 後ろ | call on him / belong to it |
| 動詞+副詞+前置詞 | 挟めない | 後ろ | put up with it |
まとめ——書いたあとのチェック
- 句動詞の副詞・前置詞を落としていないか(throw だけでは「投げる」)
- 前置詞は決まったものか(belong to・crash into)
- 代名詞の目的語は間に(put it on)。長い名詞句は後ろに(carry out this plan)
データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「群動詞(句動詞、phrasal verb)の意味と使い方」への照合が 158回・0.02%。集計 2026-08-14)。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。