解説記事 — フレーズフレーズミー

単語の使い分け

wise と clever・smart・intelligent の違い|「賢い」の英語——子供やペットに wise は使わない

30秒でわかる

「賢い」の英語で迷ったら、clever・smart・intelligent のどれかを選べばまず外しません。wise だけは別枠——「頭の回転が速い」ではなく、経験を積んだ人の「賢明な・思慮深い」という意味なので、子供や動物の賢さには使えません。迷ったときの質問はひとつ——「その賢さは、長年の経験から来るものか?」。違うなら wise 以外を選びます。

×My seven-year-old daughter is very wise.
My seven-year-old daughter is very clever.

まず、実際の間違いを見てください

次の2つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。

例文: 私の7歳の娘はとても賢いです。

×My seven-year-old daughter is very wise.116回
My seven-year-old daughter is very clever.

wise は、ある程度年を重ねた経験者に使う語です。7歳の子供の「頭が良い」は clever・smart・intelligent・bright で表します。

例文: うちの猫は自分でドアを開けられるくらい利口です。

×My cat is so wise not to open a door himself.2回
My cat is smart enough to open the door by itself.

wise は「賢明な」という意味で、動物には使いません。ペットの「利口さ」は smart や clever で表します。

第156位

「賢い」の訳し分けミスは、よくある誤り全222タイプの中で第156位。当サービスの人手添削12年分で195回指摘されました。誤答は「子供・ペット+wise」の一点にほぼ集中しています。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語の「賢い」は一語で何でもカバーします。「賢い老人」「賢い子」「賢い犬」「賢いやり方」——対象が誰でも、賢さの中身が何でも、同じ「賢い」です。ところが英語は、賢さの「種類」ごとに語が分かれています。頭の回転・知能の高さ・経験に裏打ちされた判断力は、英語では別の性質として扱われるのです。

そして学校の単語帳では wise =「賢い」と最初に習うことが多いため、「賢い」と見た瞬間に wise へ手が伸びます。しかし wise の中身は「長い経験から善し悪しを正しく判断できる」——おじいさんの助言や賢明な決断のイメージです。7歳の娘や猫にはまだその経験がないので、wise を使うと意味がかみ合いません。

4語(+bright)の使い分け

賢さの中身典型的な対象
clever頭の回転が速い・のみこみが早い子供・動物・アイデア
smart頭が切れる・そつがない(会話で最も気軽)子供・大人・動物
intelligent知能が高い(やや改まった言い方)子供・大人
bright聡明な・利発な主に子供
wise経験にもとづき賢明な判断ができる年長者・助言・決断

上の3行(clever・smart・intelligent)は「頭が良い」の守備範囲が広く、当サービスの採点でもいずれも正解として扱っています。bright は子供の聡明さによく使いますが、動物には smart・clever のほうが自然です(実際の添削でも「猫+bright」は smart への直しが入っています)。wise だけは賢さの種類が違う——a wise decision(賢明な決断)、a wise old man(賢い老人)のように、経験と判断力の文脈で使います。

こう考える——書くときの判断手順

  1. 「賢い」と書きたくなったら、その賢さは長年の経験から来るものかを確かめる——来るなら wise、そうでないなら次へ
  2. 対象が子供なら clever・smart・intelligent・bright のどれでもよい
  3. 対象が動物なら smart か clever を選ぶ(bright・wise は使わない)
  4. 述語の位置(be動詞の後ろ)に置くのは形容詞そのもの——このあたりの文の形は第2文型SVC(動詞+形容詞)の記事で扱っています

ここまでは同じ、ここからは別

「7歳の娘は賢い」では、clever・smart・intelligent・bright のどれも正解です(当サービスの採点でも全部可)。1語だけを丸暗記する必要はなく、「wise を避ける」ことさえできれば減点はありません。逆に「祖父の賢明な助言」のような文なら wise がぴったりで、clever に置き換えるとむしろ「小賢しい」寄りのニュアンスが出ることがあります。wise が「いつでも間違い」なのではなく、賢さの種類が合う場面でだけ使う——これがこの使い分けの正体です。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「うちの猫は自分でドアを開けられるくらい利口です。」を、実際に英語で書いてみてください。「利口」にどの語を選ぶかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「うちの猫は自分でドアを開けられるくらい利口です」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「intelligent, wise, clever, smart の違い(賢い)」への照合が 195回・0.03%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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