解説記事 — フレーズフレーズミー
前置詞・時の表し方前置詞 to の付け忘れ|listen to・go to・the way to の「到達の矢印」
30秒でわかる
to は「対象に届く矢印」です。listen to English(耳を英語に向けて届かせる)・go to Germany(ドイツに到達する)・the way to the station(駅へ届く道)——動きや注意が「どこに届くか」を言うとき、to は省略できません。日本語の「〜を聞く」「〜に行く」には to にあたる音がないので、そのまま訳すと落ちます。
まず、実際の間違いを見てください
次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。
例文: 英語を聞くのは私にとってとても難しい。
listen は「耳を傾ける」動作で、その先を to で指します。日本語の「英語を聞く」の「を」につられて目的語を直接つなぐのが典型パターン。to listen English 型の誤答も別に200回以上あります。
例文: 私はドイツにとても行きたい。
go は「行く」という移動だけを表し、行き先は to で届かせます。want to の to と続いて to が2回並ぶのを嫌って落とす人も多いですが、役割が違う2つなので両方必要です。
例文: 駅までの道を教えてください。
to の場所の間違いです。「駅までの道」=「駅へ届く道」なので、to は the way と the station をつなぐ位置(the way to the station)に置きます。
「前置詞 to」のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第15位。当サービスの人手添削12年分で6,576回指摘されました。
なぜ間違えるか——日本語のクセ
日本語の「英語を聞く」「クラブに所属する」「ドイツに行く」——助詞の「を」「に」は動詞にくっついて見えないほど軽く、英語に訳すときに対応物を探す習慣がつきません。ところが英語では、listen・belong・go などはそれだけでは対象に届かない動詞で、届き先は to という矢印で明示します。
「動詞+to+対象」をひとつのかたまりとして覚えるのが実戦的です——listen to 〜・belong to 〜・go to 〜・the way to 〜・happen to 〜(〜の身に起きる)。
| かたまり | 意味 | 実際の誤答 |
|---|---|---|
| listen to 〜 | 〜を聞く | × listen English |
| go to 〜 | 〜に行く | × go Germany |
| belong to 〜 | 〜に所属する | × belong a club |
| the way to 〜 | 〜までの道 | × the way the station |
| happen to 〜 | 〜の身に起きる | × What happened the game? |
こう考える——書くときの判断手順
- その動詞は対象に「届く」話か?(聞く・行く・属する・送る・起きる)
- 届く先があるなら to+対象を添える——「を」「に」に音がなくても省略しない
- to が2回並んでも気にしない(want to go to Germany——役割が違う)
- 「〜までの◯◯」は ◯◯ to 〜 の語順(the way to the station)
ここまでは同じ、ここからは別
すべての動詞に to が要るわけではありません。他動詞は目的語を直接つなぎます——visit Kyoto(× visit to Kyoto)・discuss the problem(× discuss about the problem)。「届かせる動詞(自動詞)+to」と「直接つかむ動詞(他動詞)」の区別は動詞ごとの覚えものです。また、場所の「中で何かをする」なら to でなく in——この使い分けは前置詞 in の記事で扱っています。
まとめ——書いたあとのチェック
- listen・go・belong の後に to を書いたか
- 「〜までの道」を the way to 〜 の順にしたか
- 逆に visit など直接つなぐ動詞に to を足していないか
この間違い、自分もやるか試してみる
この記事で見た「私はドイツにとても行きたい。」を、実際に英語で書いてみてください。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。
「私はドイツにとても行きたい。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点しますデータについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「前置詞 to と towardのイメージ」への照合が 6,576回・1.0%。集計 2026-08-13)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。