解説記事 — フレーズフレーズミー

文型・語順

that の省略はいつできる?|関係代名詞・接続詞の that を省ける場合と省けない場合

30秒でわかる

that が省けるのは、くだけた言い方で、that が目的語の位置にあるときです(関係代名詞の目的格、think・say・know・hear の後ろの名詞節)。省けないのは that が主語の役をしているとき——関係代名詞の主格や、that 節が文全体の主語になる場合。the fact that 〜(〜という事実)のような堅い言い方でも省きません。迷ったら書いておく方が安全です。

×We cannot deny the fact the everyone will die some day.
We cannot deny the fact that everyone will die some day.

まず、実際の間違いを見てください

次の2つは、当サービスの人手添削で実際に指摘された誤答です。

例文: 人は皆いつかは死ぬという事実は否定できない。

×We cannot deny the fact the everyone will die some day.
We cannot deny the fact that everyone will die some day.

「〜という事実」は the fact that 〜 と書きます。この that は普通省略しません。「〜という事実は」という言葉自体が堅いので、文体としても省略せずにかっちり書きます。

例文: 間違えて同じ本を買ってしまった。

×I made a mistake I bought the same book.
I made a mistake that I bought the same book.

従属接続詞の that が無いと、2つの文がただ並んだだけになり意味が変わってしまいます。省略しないようにしましょう。

第153位

that の省略にまつわる誤りは、よくある誤り全222タイプの中で第153位。当サービスの人手添削12年分で222回指摘されました。「省いてはいけない that」を落とす方向の誤りが目立ちます。

この使い分け、自分は書けるか試す登録なしのおためし3問を AI が採点します

なぜ間違えるか——日本語のクセ

会話や映画で I think he's right. のように that の無い文をたくさん見るので、「that は省いてよいもの」と一般化しがちです。ところが省けるのは目的語の位置にある that だけで、主語の役をする that や、the fact that のような堅い言い回しの that は残します。日本語には that に当たる言葉がないため、「あってもなくても同じ」に見えてしまうのがつまずきの根です。

that が関係代名詞の場合

従属節の主語になっている that は省略しません。省くと主節の主語がどこまでか分かりにくくなるからです。

I knew the girl that offered an old man her seat.

(私は老人に席を譲った女の子を知っていた)

従属節の目的語になっている that は、くだけた言い方では省略されることが多いです。

The car (that) my brother bought is very expensive.

(私の兄が買った車はとても高価だ)

関係代名詞 that そのものの使い方は関係代名詞 that の記事で扱っています。

that が接続詞の場合

that 節が文の主語になるときは省略しません。省くと主語が分かりにくくなるからです。

That he likes her is an open secret.

(彼が彼女を好きなことは公然の秘密だ)

ただし英語では長い主語は嫌われるので、形式主語の it を置いて that 節を後ろに回すのが一般的です。

It is an open secret that he likes her.

that 節が目的語になるときは、主節の動詞が think・say・know・hear など日常会話でよく使うものなら、省略されることが多いです。

I know (that) he went with her.

(彼が彼女と付き合っていたのを知っている)

that 節が補語になるときは、くだけた言い方では省略することがあります。省略したことが分かるように、コンマを使うのがよいでしょう。

The truth is, she didn't love him.

(= The truth is that she didn't love him. 実は彼女は彼を愛していなかった)

It is 〜 that の強調構文では、that を省略できることもあります。

It is in a park (that) he proposed to her.

(彼が彼女にプロポーズしたのは公園でのことだ)

目的や結果を表す so that も、口語では that を省略できます。

Please explain it to me so (that) I can consent.

(私が納得できるように説明してくれませんか)

使い分け表

that の役割省略
関係代名詞・従属節の主語しないthe girl that offered her seat
関係代名詞・従属節の目的語くだけた言い方でよく省くThe car (that) my brother bought
接続詞・that 節が文の主語しない(It is 〜 that で後ろへ)That he likes her is …
接続詞・think/say/know/hear の目的語よく省くI know (that) he went …
接続詞・補語くだけた言い方で省く(コンマ)The truth is, …
the fact that など堅い言い回ししないthe fact that everyone will die
強調構文・so that省けることもあるso (that) I can consent

まとめ——書いたあとのチェック

この使い分け、実際に書いて試してみる登録なしのおためし3問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「that節での that の省略」への照合が 222回・0.03%。集計 2026-08-14)。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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