解説記事 — フレーズフレーズミー

単語の使い分け

graduate from の from を忘れない|「大学を卒業する」の英語

30秒でわかる

「〜を卒業する」は graduate from 〜。graduate は自動詞なので、後ろに直接「大学」を置けません。日本語の「大学」に引きずられて from を落とすのが定番の減点です。迷ったら「graduate のすぐ後ろに from があるか?」だけ確認してください。

×I will graduate university.
I will graduate from university.

まず、実際の間違いを見てください

次の3つは、当サービスの人手添削で実際に繰り返し指摘された誤答です(回数は同じ間違いが添削された実測値)。パターンはほぼ1つ——from の抜けです。

例文: 5日後に大学を卒業する予定です。

×I am going to graduate university in five days.140回
I am going to graduate from university in five days.

graduate は自動詞で、graduate from 〜 の形で「〜を卒業する」。目的語を直接置いて他動詞として使うと「〜を卒業させる・〜に学位を与える」という大学側の動作になってしまいます。

例文: 5日後に大学を卒業する予定です。

×I am going to graduate college in five days.104回
I am going to graduate from college in five days.

university を college に変えても同じです。「〜を卒業する」は graduate from 〜——from が要ります。

例文: 5日後に大学を卒業する予定です。

×I am going to graduate the college in five days.57回
I am going to graduate from the college in five days.

the を付けても from の代わりにはなりません。抜けているのは冠詞ではなく前置詞です。

第68位

graduate のミスは、よくある誤り全222タイプの中で第68位。当サービスの人手添削12年分で1,186回指摘されました。誤りのほぼすべてが「from の抜け」という、原因のはっきりした型です。

なぜ間違えるか——日本語のクセ

日本語の「大学卒業する」の「を」は、目的語の目印です。だから頭の中で「卒業する=graduate、大学を=university」と対応させると、graduate university という語順が自然に出てきてしまいます。ところが英語の graduate は「(課程を修めて)出ていく」という自分の移動を表す自動詞で、学校は「出発点」——出発点を示す前置詞 from で結びます。leave home(家を出る)とは違い、graduate は学校を直接つかめないのです。

しかも graduate を他動詞として使う形は、誤りではなく別の意味として存在します。「〜を卒業させる・〜に学位を与える」——主語が大学側になる言い方です。だから from を落とした文は「文法ミス」と見えにくく、自分では気づきにくい。「を=目的語」という日本語の対応を、この動詞では一度切る必要があります。

× 「を」につられて直結すると… graduate university 「大学を卒業させる」側の意味に ○ 学校は出発点——from で結ぶ graduate from university graduate from 〜=「〜を卒業する」
graduate のすぐ後ろは from の枠。学校名はその先に置く。直結すると「卒業させる」側の意味になる。

図の内容を表にするとこうなります。

意味判定
graduate from university大学を卒業する(自分が出る)○ これが正解
graduate university大学を卒業させる・学位を与える(大学側の動作)× 「私が卒業する」の意味では減点

なお from university と冠詞なしで言えるのは、「建物」でなく「大学教育」という役割・機能を指しているからです。この考え方は無冠詞の記事(go to school・by bus と同じ仕組み)で詳しく扱っています。

こう考える——書くときの判断手順

  1. 「〜を卒業する」と書いたら、graduate のすぐ後ろに from があるか見る——なければ足す
  2. 日本語の「を」を根拠に目的語を置かない——graduate では「を」=from と覚え直す
  3. 学校名の前の形は from に任せる——graduate from university/from college(the はなくてよい。詳しくは無冠詞の記事

ここまでは同じ、ここからは別

「5日後に大学を卒業する予定です。」の正解は1つではありません。当サービスの採点では I'm graduating from university in five days. / I am going to graduate from college in five days. / I will graduate from college in five days. をいずれも模範解答として認めています。university でも college でもよく、未来の言い方も現在進行形・be going to・will のどれでも構いません(使い分けはbe going to と will の記事へ)。減点の条件はただ1つ、from が抜けていることです。ちなみにアメリカの話し言葉では graduate college と from なしで言う人もいますが、標準的な書き言葉では避けるべき形とされており、当サービスの採点でも減点です。

まとめ——書いたあとのチェック

この間違い、自分もやるか試してみる

この記事で見た「5日後に大学を卒業する予定です。」を、実際に英語で書いてみてください。graduate from の from を落とさないかがそのまま試される問題です。書いた英文は AI がその場で採点します(登録は不要です)。

「5日後に大学を卒業する予定です。」を英語で書いてみる登録なしで、この1問をAIが採点します

データについて: 本文の回数・割合は、フレーズフレーズミーの人手添削データ12年分の集計値です(添削と誤りタグの照合 655,994回のうち、本記事のタグ「graduate の意味と用法(卒業する)」への照合が 1,186回・0.2%。集計 2026-08-14)。誤答例の「◯回」は、同じ間違いが人手添削と照合された回数です。誤答例はいずれも実際の学習者の答案に現れた文で、個人が特定できる情報は含みません。

著者: 株式会社コンテンツアンドシステムズ(人手添削18.4万件・採点基準416問を運営する、ITと教育の融合をミッションとする会社です)。データの出どころと記事の作り方は運営者とデータについてをご覧ください。

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